計量ヒートアップ 王者ウッドにコンランかみつく WBAフェザー級あすゴング
2022年3月12日 11時15分
2022年3月11日 15時55分
WBC世界L・フライ級王者の矢吹正道(緑)に挑戦する前王者の寺地拳四朗(BMB)が11日、オンラインで公開練習を行った。試合は19日、京都市体育館でゴングとなる。試合の模様はAbemaでライブ配信される。
拳四朗は昨年9月、9度目の防衛戦で矢吹に10回TKO負け。目標としていた日本記録、V13超えが一気に遠のいた。この日、会見した拳四朗は「チャレンジャー側なんで、気落ち的には少し違いますけど、そこまで変わることはない。とりあえず勝つことだけ考えています」とコメント。前回の試合に負けたあと、進退に悩んだ時期もあったというが、気負うことなく質問に答える姿はいつもの拳四朗だ。
前回の試合では、4ラウンド時の公開採点で、ジャッジは40-36×2、38-38で矢吹のリードと採点。陣営の予想とは異なり、この誤算が安定政権崩壊の一つのきっかけになった。
この点を問われた加藤健太トレーナーは「前回は相手のことを考えすぎたところもある。8度防衛してきた自分たちのボクシングを信じている。そこを徹底してやりたい」と説明。拳四朗も「相手どうこうよりも自分を仕上げる感じで練習している。自分に集中している」と話した。
採点の傾向に合わせるのではなく、これまで通りの出入りの激しいアップテンポなボクシングを貫くこと。どうすれば雪辱できるのかを考え、拳四朗がたどりついた結論だった。
前回は試合後、拳四朗側が矢吹の“故意のバッティング”を抗議するなど場外戦に発展。今回は「因縁」の二文字がつくダイレクトリマッチとなった。気持ちの勝負か、と問われた拳四朗は「気持ちの面はすごく大きいと思うけど、一番は技術じゃないかと思います」とキッパリ。誇り高きV8王者は技術の差でリベンジを成し遂げようとしている。写真提供=三迫ジム
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