明日16日（日本時間17日）米テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで挙行されるウェルター級3団体統一戦の計量が15日行われ、IBF&WBC統一王者エロール・スペンスJr（米）が146ポンド1/4（66.34キロ）、WBAスーパー王者ヨルデニス・ウガス（キューバ）が146ポンド3/4（66.56キロ）を計測。リミット147ポンドに合格した。

　20年12月の元王者ダニー・ガルシア（米）との防衛戦以来のリングとなるスペンス（27勝21KO無敗＝31）は昨年8月、予定されたレジェンド、マニー・パッキャオとのビッグマッチを左眼の網膜裂孔のため直前にキャンセル。代役でパッキアオに勝ったウガスとの統一戦に臨む。

　ライバルのWBO王者がテレンス・クロフォード（米）が前WBC王者のショーン・ポーター（米）をストップして待ち構えているだけに明日の試合の結果と出来が注目される。

　パッキャオに続くビッグネーム狩りを目指すウガス（27勝12KO4敗＝35）は2日前に練習拠点とするラスベガスで公開トレーニングを行い、テキサスに移動して昨日最終会見に出席。スペンスのホームで2試合連続のアップセットを誓う。サウスポー、スペンスのかけるプレッシャー、ボディー攻撃にどう対処するかが勝敗のカギと見られる。

　予想オッズは5-1でスペンス有利と出ている。有料チャンネルのショータイムが全米にPPV中継する。

　セミではWBAライト級レギュラー王者ジェルボンテ・デービス（米）に挑戦して善戦したライト級ランカー、イサック・クルス（メキシコ＝WBC3位）が古豪ユルオルキス・ガンボア（キューバ）と10回戦。クルスは134ポンド3/4（61.12キロ）、ガンボアは134ポンド1/4（60.89キロ）を計測した。

　明日は２部構成のイベントで、先にショータイムが通常の放送でWBAウェルター級レギュラー王座タイトルマッチを中継する。王者ラジャブ・ブタエフ（ロシア）vs.指名挑戦者エイマンタス・スタニオニス（リトアニア）は、ブタエフ、スタニオニスとも146ポンド1/2（66.45キロ）をマークし、リミット147ポンドをクリア。セミのS･ライト級超143ポンド契約の10回戦では、ホープのブランドゥン・リー（米＝IBF9位）がザッカリー・オチョア（米）と対戦する。Photos from Amanda Westcott/SHOWTIME