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女子トリプルタイトル戦 赤林檎がWBOアジア王座獲得 日本タイトルは谷山佳菜子がV1、伊賀薫は新王者

2022年4月16日 19時48分

 真正ジム主催の「第79回リアルスピリッツ」は16日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第二競技場で女子タイトル戦3試合などが行われた。

 メインのWBO女子アジアパシフィック・バンタム級王座決定8回戦は、赤林檎(27=真正)が強打を発揮して平安山裕子(35=平仲BS)に2回TKO勝ちして、プロ3戦目でアジアタイトルを獲得した。

赤林檎はワンサイドで2回TKO勝ち

 日本女子バンタム級タイトルマッチ6回戦は、チャンピオンの谷山佳菜子(35=ワタナベ)が同級1位の挑戦者、満田美紀(30=姫路木下)を寄せ付けずフルマークの採点で初防衛を果たした。日本女子アトム級王座決定6回戦は、同級1位の伊賀薫(29=真正)が同級3位、樽井捺月(30=山木)から2度のダウンを奪って2-0の判定でベルトを獲得した。

◇WBO女子アジアパシフィック・バンタム級王座決定8回戦
赤林檎(真正)[TKO2回1分23秒]平安山裕子(平仲BS)
 追手門大時代は日本拳法、卒業後は総合格闘技の経験がある赤林檎が一方的に攻め込んで、プロ3戦目(3勝2KO)でタイトルをつかんだ。

 開始から左ジャブを突き出した構えでじわじわ前に出た赤林檎は平安山をニュートラルコーナーに追い詰め、強烈な右ストレート一発でダウンを奪った。ゴングに救われた平安山だったが、2回も同様の展開でコーナーに詰まったところに右ストレートを打ち込まれて戦意喪失、主審が試合を止めた。

 赤林檎は「キャリアがないのにこの試合を組んでいただいて感謝しています。緊張しましたが、ダウンを奪え、自分らしい試合ができました。これからもガンガン攻めるスタイルでもっと上を目指し、大きな舞台に立ちたい」と話し、かわいらしいリングネームにはそぐわない強烈なインパクトを観客に与えた。平安山は8勝2KO12敗4分。

谷山(右)は終始ゲームを支配して初防衛成功

◇日本女子バンタム級タイトルマッチ6回戦
谷山佳菜子(ワタナベ)[3-0(60-54×3)]満田美紀(姫路木下)

 初防衛戦に臨んだ谷山は左ジャブがよく出て試合をコントロールした。2回には右ストレート連打で、満田を後退させ主導権を握り、中盤も満田にショート連打を浴びせた。満田は谷山とは2回目の対戦だが、右のワイルドフックに頼る戦いに終始して、谷山の動きを止めることができずなかった。

 谷山は「自分の距離をキープできたが勝因。初防衛戦で緊張はしましたが、サポートしていただいているみなさんに感謝の気持ちで戦うことができました。ゆっくり休んで考えます」と次のステップに乗り出したい構えだった。谷山は5勝1KO1敗1分。満田は5勝4KO8敗。

伊賀は2度ダウンを奪って新王者に

◇日本女子アトム級王座決定6回戦
伊賀薫(真正)[2-0(56-56、58-54×2)]樽井捺月(山木)
 開始早々に伊賀の右ストレートが樽井の顔面をとらえてダウンを奪った。しかし、樽井も必死で反撃、ボディフックなどで挽回を図った。身長で上回る伊賀はジャブで距離を取り、樽井の接近戦を阻止、4回にも右ストレートで樽井に膝をつかせた。樽井はダメージを見せず、懸命に連打で応酬するも、2度のダウンの失点を覆すことはできなかった。伊賀は6勝2敗1分、樽井は4勝9敗2分。

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