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WBOミニマム級戦展望 王者 谷口将隆の返り討ち防衛か、石澤開の下克上か

2022年4月17日 10時24分

 谷口将隆(ワタナベ)に石澤開(M.T)が挑むWBOミニマム級戦は4月22日に後楽園ホールでゴングを聞く。両者は2年7ヵ月ぶりの再戦。谷口は返り討ちに遭わせて世界と日本のレベルの差をアピールしたい。一方の石澤は借りを返すと同時に夢を実現できる、これ以上ない舞台。互いの成長度がリマッチにくっきりとあらわれそうだ。=ボクシング・ビート5月号より=

レベルアップに余念のない谷口

 谷口-石澤戦は世界タイトルマッチであり、再戦でもある。2019年9月に両者は対戦し、谷口がダウンを挽回して8回判定勝ちしている。

 当時はともに無冠で、勝った谷口は日本、世界へステップアップ。敗れた石澤も再起ロードを歩み、日本王座に到達したのはご存じの通りだ。

 「次の相手は初戦とは別人」と口をそろえるが、前回を抜きにして今度の再戦を占うことはできまい。

 というのも、第1戦は谷口と石澤それぞれのキャリアのターニングポイントとなった重要な試合なのである。二人とも、この試合の反省を大きな成長につなげているのだ。

 まず谷口は、石澤から食らったダウン。これについて「いい経験になった」という。「こういうタイミングでもらったら倒れると気付けたことです。あのダウンがなければ、いまだに自分は『とにかくパンチをもらいたくないタイプ』だったと思います。もらわないのは大事ですが、12ラウンドもあればもらう場面は必ず訪れるわけです。要はもらい方が大事だということです。芯をずらせば効いたとしても倒れはしません、逆にアゴやテンプルの急所にもらえば誰だって倒れますからね」

 続いて石澤。こちらは「壁を感じた試合」だという。「谷口選手と戦うまではKO、勢いで勝ってこれました。でもいくらパンチがあっても当たらなければ意味がないし、うまい選手にはこうしてさばかれてしまうと実感しました」

 ――これだけでも第2戦の輪郭はぼんやりと浮かんでくる。

ミニマム級離れした強打が自慢の石澤

 まず石澤のプロフィルをお伝えしておこう。今年の1月に初めて日本タイトルを獲得したばかりで、本誌でもじっくり紹介するより先に世界に挑むことが決まった。

 石澤はここまで10勝9KO1敗。破格のKO率からも察しがつくように、攻撃型のファイターである。試合まで約1ヵ月の取材日は3人のサウスポーを相手に12ラウンド・スパーをしていた。かなり体が分厚かったが、減量は常に10キロ近いという。「L・フライ級でも圧力は通用する」と自信を持つのは、さもありなん。…

 今週金曜日に迫った世界ミニマム級タイトルマッチ。当日は武居由樹、松本圭佑(ともに大橋)、佐々木尽(八王子中屋)らの若手が出場するアンダーカードも興味深いところだ。この日の興行(フェニックスバトル87)はひかりTVとABEMAで生中継される。谷口-石澤戦展望記事全文は発売中のボクシング・ビート5月号に掲載しています。
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