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スペンスがウガスを10回TKO ウェルター級3団体統一でWBO王者クロフォード戦熱望

2022年4月17日 15時06分

 米テキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで16日(日本時間17日)ゴングが鳴ったウェルター級3団体統一戦は、IBF&WBC統一王者エロール・スペンスJr(米=写真)がWBAスーパー王者ヨルデニス・ウガス(キューバ)に10回1分44秒TKO勝ち。1年4ヵ月ぶりのリングで3ベルト統一を果たした。

スペンス(右)は着実にウガスにダメージを与えた

 スタートからサウスポーのスペンスが仕掛ける展開で試合は進行。3回、左フック、アッパーを浴びせて地元ファンを沸かせたスペンスにウガスは右フックを返して反撃。スペンスはなおも左アッパーを連発してペースを掌握する。

 5回、攻勢をかけたスペンスに6回、ウガスの右アッパーが命中。スペンスがマウスピースをこぼし、試合が中断したと勘違いしたすきにウガスが追撃するとスペンスはロープへ飛び、スリリングな攻防となる。

 しかし冷静なスペンスは7回、またも左アッパーでチャージしキューバ人にバックステップを踏ませる。スペンスの重厚なアタックで劣勢に陥るウガスは右目が塞がってしまう。

 8回途中、ウガスにドクターチェックが入り続行が許される。それでもワンサイドの展開となり、ウガスは防戦に回る時間が長い。10回、2度目のチェックでドクターは右目が完全に塞がったウガスにストップを要求。ローレンス・コール主審が試合を止めた。

 リング上のインタビューで、復帰し王座統一の喜びを語ったスペンス(28勝22KO無敗)は「次は?」と聞かれ迷わず「テレンス・クロフォードしかいない」とWBO王者との4団体統一戦を第一オプションに挙げた。クロフォードがフリーエージェントになり、スペンスが所属するPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)入りの可能性もあり、ビッグファイト実現が待たれる。

 敗れたウガス(27勝12KO5敗)は「悲しい気持ち。スペンスはグレートなチャンピオン」と清く敗北を認めた。

クルスは豪快に振り回してガンボアから4度ダウンを奪った

 イベントのセミで行われたWBOインターコンチネンタル・ライト級王座決定戦は、イサック・クルス(メキシコ=WBC3位)が元複数階級王者ユルオルキス・ガンボア(キューバ)を4度倒す圧勝で5回1分32秒TKO勝ち。セミセミではライト級ホープ、ホセ・バレンスエラ(メキシコ=米)が激闘王、元WBC・S・フェザー級王者フランシスコ・バルガス(メキシコ)を初回、左一撃で沈め、1分25秒KO勝ち。WBCライト級米大陸王座に就いた。Photos from Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

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