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元ウェルター級王者ケル・ブルックが引退 ライバルのカーン戦がラストファイト

2022年5月11日 9時58分

中量級を沸かせた元IBF世界ウェルター級チャンピオン、ケル・ブルック(36=英)が引退を表明した。2月にマンチェスター・アリーナで“戦わざるライバル”アミール・カーン(英)に6回TKO勝ちした試合がラストファイトとなった。

2014年にポーターを下して世界王者となったブルック

ブルックがデイリー・テレグラフに語ったもの。ブルックは「私は家族、両親と長く話してきたがそれも終わりだ。もう2度とボクシングをすることはない」と宣言。「私の周りの人たちは喜んでいると思う。真実を言えばボクシングは本当に、本当にタフで危険なスポーツだ。合法的に殺される可能性もある。私は今、無傷でキャリアを終えることができた」と続けた。

ブルックはイギリスのシェフィールド出身。アマチュアで英国王者となり2004年にプロデビュー。33戦目となった14年8月、ショーン・ポーター(米)をアメリカで下し、無敗のままIBFウェルター級チャンピオンに輝いた。

3度防衛後、一気にミドル級に上げてミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)に挑戦するもTKO負け。翌17年にはウェルター級王者エロール・スペンスJr(米)に敗れて連敗を喫した。20年11月のWBO王者テレンス・クロフォード(英)戦にもTKO負けで世界戦3連敗。最後は「私にはカーン戦が必要だった。恨みや確執を解消しなければならなかった」と因縁のカーン戦を実行した。

生涯戦績は43戦40勝28KO3敗。今後については、「私は働く必要がないほど稼ぐことができた幸運なボクサーの一人だ。今後は何か恩返しをしていきたい。若いファイターを育て、マネジメントしたいと思う。私のことをだれとでも仲良くなり、だれをも恐れず、ファンの求めるものを与えたボクサーだと覚えていてほしい」と語った。

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