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ライト級2冠王者の吉野修一郎に飯田覚士さんが聞く 伊藤雅雪戦の裏話と世界への展望

2022年5月14日 18時23分

 村田諒太-ゴロフキン戦と同じさいたまスーパーアリーナのリングで行われたライト級注目対決で元世界チャンピオンの伊藤雅雪(横浜光)に見事勝利した吉野修一郎(三迫)。ライト級の日本王者として長らく君臨してきたが、これでいよいよ展望が開けるか?  飯田覚士さんが聞く。《ボクシング・ビート6月号より》

飯田 まずは、この間の試合はお疲れさま。位置づけとしては、これに勝って世界にっていうことだったよね。特別な思いがあったよね。
吉野 そうですね。これに勝つか勝たないかで、上に行けるか行けないかだったので。勝てて、ホッとはしてますね。

飯田 評価されたい、というのもあっただろうし、今までの試合とは違うところがあった?
吉野 やっぱり、違いましたね。会場がずっと後楽園ホールだったのが今回は村田さんとゴロフキンの世紀の一戦という特別な試合に組み込まれて。自分にとってもほんとに大事な試合だったので。

飯田 プレッシャーはなかった?
吉野 あ、全然なかったですね。むしろ楽しかったです。練習の段階から楽しかったです。気持ちを張りつめて練習もできて、スパーリングも充実していたので。会場にリングチェックに行くじゃないですか。スポットライトの光がすごくて。全然違うなって。

飯田 じゃ、そこでテンションも上がって?
吉野 上がりました。どうやって入場しようかな、とか考えたり、ライトが当たっているところでトレーナーの方に「写真を撮ってください」とか。リングの中でも「お客さん、入りそうですね」とか話しながら、リラックスして動けました。

飯田 自信あったね!? いけるって思ってたよね。いや、思ってたな(笑い)。
吉野 まあ、やってて、パンチも当たるし、中盤以降、いけるかなとは。後半の10、11ぐらいで、倒せるな、と思いましたし。

飯田 練習の段階で、もう自信を持ってたんじゃない? 仕上がり具合というか。
吉野 あ、実は練習の最後のほうは、ちょっと心残りがあって。試合の2週間前にヘルペスが出て、ラストスパーと1個前のスパーができなかったんですよ。

飯田 不安まではいかなかった?
吉野 少しありましたね。何日か休んだので。体力は大丈夫かな、動けるかな、とか。でも、意外とそうでもなかったんですけど。

飯田 リングチェックの時から、テンションも上がっていく感じで、俺の発表の場というか、俺を見てくれ、みたいな気分にはなれてたんだね。
吉野 なれてましたね。

飯田 あ、いいね。そこだよね。そうなる時って、いい試合だよね。
吉野 はい。いけるな、みたいなのはありました。

飯田 いや、ボクサーって、それが絶対に大事だし、もう俺のためのステージぐらいだよね。
吉野 はい。もう、気持ちは自分がメインのつもりで(笑い)。

飯田 そういうもんだよね。それぐらいじゃないとチャンピオンにはなれないよね。

意外にパンチが当たって驚いた

飯田 伊藤戦を振り返って、自分の評価はどう?
吉野 最後、倒せたんじゃないかな、というのがありましたよね。その日、試合が終わって、家に帰ってから、妻と2人で夜中に見返したんですけど、もったいなかったな、とか、タラレバじゃないですけど、こうしたほうが、とか、こうするべきだったかな、とかはありましたね。

飯田 もう少し具体的に聞かせてもらってもいいかな?
吉野 最後のほうは雑になって、一発に頼ったところがありましたね。倒せるっていうのがあったので。もっと4つ、5つ、コンビネーションを打ったりとか、打たせて、カウンターを狙ったりとか。そういうのがなくて。

飯田 もうちょっとコンパクトにまとめるっていうことかな。それを出せれば、倒れたんじゃないか、倒せたんじゃないか、ということね。
吉野 はい。もう少しスピードを出して、コンビネーションを4つとか、パパパパンっていうのが、欲しかったですね。

飯田 なるほどね。確かに。それでストップがかかりやすくなるのも含めてだね。
吉野 はい。最終的に倒せなくてもレフェリーがストップでもいいかな、と思いました。..

 自身が目指すさらに上について吉野が語る。「ダイエット会員」から三迫ジム入門したスタートなど興味深い話も披露。対談全文は発売中のボクシング・ビート6月号に掲載しています。
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