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力石政法 フルマークで東洋太平洋王座獲得 矢吹正道との兄弟世界王者に向け大きな一歩

2022年5月15日 17時21分

 OPBF・S・フェザー級王座決定戦が15日、墨田区総合体育館「DANGAN250」のセミで行われ、同級6位の力石政法(緑)が同3位の渡邉卓也(DANGAN AOKI)に3-0判定勝ち。前WBC・L・フライ級王者、矢吹正道(緑)を兄に持つ力石が兄弟世界王者誕生に向けて大きな一歩を踏み出した。スコアは120-108×3。

力石(右)は序盤から試合を支配した

 タイトル初挑戦のサウスポー力石と元WBOアジアパシフィック王者の渡邉による決定戦。互いにリードで探りながらタイミングを計って力強いカウンターを狙う緊張感のある立ち上がり。2回から渡邉がジワジワと前に出るが、スピードとパワーで勝る力石の左ストレート、右フックが上回る。3回は力石が左から渡邉をコーナーに追い込んだ。4回終了時の採点は、ジャッジ3人とも40-36で力石を支持した。

 力石の力強いカウンターに苦しめられて劣勢の渡邉は中盤にプレスを強め、6回に距離を詰めてボディ打ちを見舞った。しかし力石が動じることはなく、渡邉は左目上部をヒッティングでカットした。力石は7回、左をたて続けにヒットして渡邉を追い込む。渡邉も左フックをヒットするシーンもありながら、力石が中盤も制して8回終了時に80-72×3にリードを広げた。

 終盤、左目の腫れが目立つ渡邉は逆転を狙って前に出た。何とか力石をつかまえようとしたものの、余裕のある力石はフットワークとカウンターで試合をコントロール。10回は左ストレートで渡邉にダメージを与えた。渡邉は最後まで前に出たが、力石が崩れることはなかった。力石は11勝6KO1敗。50戦目に敗れた渡邉は38勝21KO11敗1分。

力石の話「ひと言で言ったらチョー気持ちいい。決定戦なので初防衛して初めて価値のあるベルトになると思っている。実績のある渡邉選手だから12ラウンドもつ練習ができたと思う。僕の夢は兄弟で同時に世界チャンピオンになること。僕の階級は層が厚いのでまだまだ経験を積まないとチャンピオンになれないのでしっかり練習したい」

千本(右)は長井のファイトに悩まされながらも初防衛成功

◇OPBF女子ミニマム級タイトルマッチ8回戦
千本瑞規(ワタナベ)[3-0(77-75、78-74×2)]長井香織(真正)
 挑戦者の長井は低く構え、ガードを固めて前に出るボクシング。右フックとボディ打ちを狙っていった。スピードとテクニックで上回る千本はジャブ、アッパー、ボディブローを打ち込み試合をコントロールしようとした。前半は長井がプレスをかけ続け、クリンチ、もみ合うシーンの多い展開となる。4回終了時の採点は39-37×2、40-36で千本がリードした。

 後半に入っても展開は変わらず、千本が懐に頭の入った長井を抱えるシーンが続いた。長井の闘志は最後まで衰えなかったが、有効打で上回った千本が判定勝ちで初防衛に成功した。千本は4勝1KO。6勝2KO4敗3分。

千本の話「ボクシングは難しい思いました。まだまだ課題だらけです。相手がどうとかではなく、練習と試合をリンクさせるのが難しいと感じた試合でした。目標は変わらず世界チャンピオンになること。まだまだ実力をつけていきたい」

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