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“天才”阿部麗也が3度目の正直でアジア2冠獲得 日本フェザー級王者の丸田陽七太に判定勝ち

2022年5月15日 18時31分

 日本フェザー級タイトルマッチ&WBOアジアパシフィック同級王座決定戦が15日、東京・墨田区総合体育館「DANGAN250」のメインで行われ、日本同級1位の阿部麗也(KG大和)が日本チャンピオンの丸田陽七太(森岡)にに3-0判定勝ちした。丸田は日本王座2度目の防衛に失敗した。スコアは115-112、116-111、118-109。

 IBF6位、WBC8位、WBO10位のランクされる丸田とIBF10位のサウスポー阿部によるフェザー級注目対決は静かな立ち上がり。長身の丸田とサウスポーの阿部が互いにフェイントを掛け合い、あまり手を出さない。ラウンド終了間際に阿部の左フックが当たった。

 2回も駆け引きの応酬ながら阿部がカウンターの左ボディを決め、顔面にも左をコツンとヒット。試合が動き始めたのは4回、阿部が左を決めると、丸田が右を決め返し、これで阿部が右目の上をカットした。

 5回は阿部。左をタイミングよくヒットして丸田を下がらせ、連打で襲いかかりこの試合初めての山場を作った。5回終了時の公開採点は48-47×2、49-46で挑戦者の阿部がリードした。

 阿部は6回、左カウンターをヒットして攻勢。丸田をロープに押しこんで左右のフックを打ち込んだ。得意のフェイントとトリッキーは動きがはまりだしてきた。丸田は攻撃の糸口が見つけられずにリズムに乗れない。

 7回、阿部の左ストレートがカウンターで決まって丸田がダウン。丸田はこのピンチを切り抜けたもののの、試合のペースは完全に阿部に傾く。阿部が自在な動きで丸田を翻弄し、ラウンドごとに見せ場を作った。10回には再び左カウンターを決めた。

 阿部は最後まで脚がよく動き、右の強打で逆転を狙う丸田に反撃を許さなかった。これまで日本タイトル挑戦に2度失敗している阿部は3度目の正直で悲願達成。23勝10KO3敗1分け。丸田は12勝9KO2敗1分。

4回にヒッティングでカットしたときは「焦った」と阿部

阿部の話「序盤はポイントを取られてもいいから相手の右を見極める作戦だったけど、1、2回に距離が遠いと感じず、予想以上にやりやすかった。4回のカットはヒッティングと言われて、血もボタボタ出てまずいと思った。序盤から左は当たるんじゃないかというのがあって、傷もあって5回は前に出た。左からツーワンツーみたいに入ったらけっこう当たった。(勝因は)今までやってきた過程。結果が実ったという感じ。トンネルは長かったですね。これからも(凡才に戻さず)天才でいく? もう天才でいいでしょ(笑)」

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