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異色ボクサーがプロテスト合格 日本拳法高校4冠のミドル級 冨永一希

2022年7月3日 21時01分

 JBC関西事務局のプロテストは3日、大阪市旭区のグリーンツダジムで行われ、26人が受験した。19人が合格する中、ミドル級で高校時代4度日本一になったサウスポーの冨永一希(21=仲里)が185センチ、78キロの体格に見合わぬシャープな動きをみせて一発合格を果たし注目された。

重量級の期待ホープ冨永

 大阪市生野区生まれの冨永は東中川小1年から同区内の真武館道場で日本拳法を始めた。強豪の関西福祉科学大学高校に進んで、17、18年の全国高校選手権で連覇を果たし、総合選手権、全国選抜大会でも優勝した。龍谷大では1年生で19年の学生個人選手権準優勝を果たしたが、新型コロナ感染拡大で、20年、21年の大会はすべて中止となり、昨年、大学3年で中退した。

 もともと体力を生かして消防士を目指していたが、格闘技でもっと強くなりたいと今年3月、仲里ジムに入門した。仲里義竜会長らから日本拳法とは動きが違うボクシングの基本練習の指導を受けて、テスト受験にこぎつけた。

 テストでは身長が低い相手が飛び込んでくるところに左ストレートを真っ直ぐ打ち込み、右ジャブも多用、フットワークも上々だった。

テストで左ストレートを決める冨永

 冨永は「ボクシングは日本拳法の試合とは距離感が違うので、まだ戸惑うことが多いです。ロープを背負った時のステップワークなどいろいろ学んでいかなければならないことばかり。まず日本で一番強い選手になるのが目標です」と抱負を語った。

 関西で日本拳法出身ボクサーは9勝4KO無敗で日本フェザー級6位の前田稔輝(25=グリーンツダ)が注目株だ。「前田さんは4歳上で試合はしたことはありませんが、2度練習で手合せしました。前田さんに追いつけるよう、がんばっていきます」。重量級の星になる決意だ。

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