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井上真吾トレーナー語るドネア戦 井上尚弥の“マインドコントロール”とは

2022年7月17日 18時38分

 モンスターのそばにこの人あり――家庭でもリングでも、ずっと井上尚弥をみてきた父親の真吾トレーナーに話を聞いた。怪物的な強さの根源にあるもの、そして最新のドネア再戦のくだりはあの「6.7さいたま」の臨場感がたっぷりである。聞き手は飯田覚士さん。=ボクシング・ビート8月号より=

飯田さん(左)と真吾トレーナー

飯田 さっそくですが、まず真吾トレーナーの目線で前回のドネア戦を振り返ってほしいのですが。

真吾 自分の中でまず一番大事だったのは尚弥の“マインドコントロール”です。洗脳に洗脳をしたという。ちょうど試合の2ヵ月くらい前のスパーの時からですね。雑になっちゃダメだよ、丁寧にって。スパーの時でも“試合のていで”雑になっちゃいけないよって。毎回ラウンド、ラウンドの合間に伝えて。

今回のドネアで一番怖いのは自分がチャンスの時。チャンスの時に勢いでドンといくのが一番怖い。チャンスの時ほど冷静にならなきゃダメだよって。いったん見る空間をつくらなきゃダメだよってっていうのを、常にスパーリングの合間、合間にずっと言ってきました。

飯田 はい。

真吾 なぜかっていうと、(試合前に)ドネアが罠を仕掛けるって言ってましたけど、やっぱり経験やキャリアが凄いじゃないですか。例えばそのまま試合がながれていって、尚弥のパンチでダメージが蓄積されていって、尚弥がチャンスでいった時って一番怖いんです。ドネアはもうしょうがないと、逆に誘ってきたところに合わせるのが得意。その時って尚弥は勢いだから、振りも大きくなるとかパンチものびるんです。そういうところにフックとかを合わせれるのがすごい怖い。だから絶対ブレちゃダメ。そういう時こそ冷静に慎重にって、ずーっと言ってきて。

飯田 はい。

真吾 それで試合、1ラウンドで右でダウンを取ってインターバルで戻ってきた時に「お父さん、俺いかないよ、いかないよ」って。で自分はその時に洗脳に成功したなって。

飯田 なるほど。

真吾 セコンドで「OKいいんだよ、それでいいんだよ」って言って。尚弥は自分本人に確認で言い聞かせるように、俺はいかない、いかないよって言ってたんです。自分は、完全にこれでOKって。

飯田 うんうん。

真吾 ただ、あの時のドネアって蓄積されたダメージじゃなくて、効いていた。でも、尚弥は勢いでいかない、いかないって言って。2ラウンドがスタートして、(尚弥の)フックで足が泳いでいってそれで効いた流れだから、あのフィニッシュでよかったと思うんですよ。本当に安心して見ることができました。尚弥が完璧にマインドコントロールに成功したと。あいつが冷静になったら怖くないんですよ。勢いじゃなくて冷静になったら。

飯田 いやぁ、素晴らしい。

真吾 2ヵ月間、ずーっともうそれだけを言ってきたんで。雑になるなよ、チャンスの時ほど怖いからねって、チャンスの時ほど冷静にならなきゃダメだからねって。…

 真吾さんも納得のドネア戦のほか、あらためて父からみた尚弥の転機について等、対談記事全文は発売中のボクシング・ビート8月号に掲載しています。
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