日本プロボクシング協会は19日、チャンピオンカーニバル選考委員会を開き、2022年の優秀選手を決定した。最優秀選手賞にはフェザー級チャンピオンの阿部麗也（KG大和）、技能賞にL･フライ級の岩田翔吉（帝拳）、敢闘賞にライト級の宇津木秀（ワタナベ）、殊勲賞にウェルター級の小畑武尊（ダッシュ東保）を選出した。チャンピオンカーニバルは日本王者が挑戦者決定戦に勝利した最強挑戦者と防衛戦を行うもの。

　阿部は本年度チャンピオンカーニバルの注目カードとなったフェザー級で王者の丸田陽七太（森岡）に挑戦。ダウンを奪っての判定勝ちで空位のWBOアジアパシフィック王座も獲得した。阿部は3度目の日本タイトル挑戦だった。

　岩田は日本王座の初防衛戦でベテランの大内淳雅（姫路木下）を迎えて初回TKO勝ち。右一撃の鮮やかなノックアウトで軽量級離れしたパワーを示した。

　宇津木は2月の王座決定戦で元S・ライト級王者の鈴木雅弘（角海老宝石）と対決。4回に左フックでダウンを奪うなどの見せ場をつくり、最終的に9回TKO勝ちで鈴木を仕留め、無敗で戴冠した。

　暫定王座決定戦に出場した小畑は前日本王者の永野祐樹（帝拳）と対戦し、スタートからペースを掌握して元王者を5回TKOで退けた。正規王者の小原佳太（三迫）とは10月11日に王座統一戦を行う。