April
30
Tuesday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

22°C Clouds
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > Match Information > 元S・フライ級3冠王者の福永亮次が引退式 ホープ大湾硫斗はヘラルドとの熱戦制す

元S・フライ級3冠王者の福永亮次が引退式 ホープ大湾硫斗はヘラルドとの熱戦制す

2022年8月30日 20時10分

「LIFE TIME BOXING FIGHTS 10」が30日、後楽園ホールで開催され、メインの前に元S・フライ級3冠王者の“リトルパッキャオ”福永亮次(角海老宝石)の引退セレモニーが行われ、惜別の10カウント・ゴングが打ち鳴らされた。

10ゴングを聞く福永

この日、36歳の誕生日を迎えた福永は2013年に25歳でプロデビュー。全日本新人王獲得から頭角を現し、2020年12月にOPBF、日本、WBOアジアパシフィック王座をまとめた。昨年大みそか、WBO・S・フライ級王者の井岡一翔(志成)に世界挑戦して敗退。これがラストファイトとなった。戦績は20戦15勝14KO5敗。

福永は「チャンピオンになるとか何も考えてなくて、ただ1試合1試合やってきてここまでこれて、その間に2回くらいボクシングを辞めているけど、角海老ジムに行ってからチャンスをもらった。負けたら終わりと思っていたのでちょうどいい潮時だと思って引退を決めました。さみしい気持ちはありますけど、返ったらベルトは押し入れにしまって次の舞台でがんばろうと思います」とあいさつした。

◇S・バンタム級8回戦
大湾硫斗(志成)[3-0(79-72×3)]マーク・アンソニー・ヘラルド(フィリピン)
日本同級9位の大湾がOPBF同級13位のヘラルドを迎えた。初回はサウスポーのヘラルドが突き上げるような左を打ち込むが、長身の大湾が右から返しの左フックを何発かヒットして先制する。両者ともになかなかパワフルだ。

トラブルにもめげず勝利した大湾㊧

大湾は2回に左右のボディアッパーを打ち込み、ヘラルドを追い込んでいくが、ヘラルドも力強い左ボディフックで対抗する。大湾はカウンターの右、ボディ打ち、返しの左フックを断続的にヒット。ヘラルドはタフだ。5回、接近して左、左右のボディを大湾に打ち込んでいった。

6回、大湾が右、ボディを当ててチャンスをつかみ畳みかけると、バッティングが発生。主審がストップをコールしたあと、ヘラルドの右フックで大湾が倒れ、ヘラルドに減点1が科せられた。大湾に回復の休憩が与えられて試合再開。ヘラルドが攻勢に出たが、大湾もやり返してこの回を終えた。

最終回も試合は白熱。大湾がいい右を当て、ヘラルドが終了間際に左で大湾の顔面を跳ね上げてフィニッシュ。大湾は9勝6KO1敗。試合後、「まじびっくりしました。終わったのかも正直分からない。ベルトに向けて? もっと強くなります」とコメントした。ヘラルドの反則打を受け記憶が飛んでいたという。ヘラルドは38勝19KO11敗3分。

◇S・フェザー級8回戦
中井龍(角海老宝石)[3-0(80-72×3)]ジェス・レイ・ラミナル(フィリピン)
日本同級12位のサウスポー中井がよく動いてジャブを打ち込み、ラミナルがプレッシャーをかけて右を狙った。スピードで上回る中井は鋭いジャブを単発で決め、ラミナルの前に出るアタックをさばく。中井は中盤、サイドに動きながらジャブ、左ボディで試合を組み立てた。

脚を最後まで機能させて判定勝ちした中井㊨

7回、ラミナルのワンツーが火を噴き中井はピンチを迎えるが、逆に攻勢を強めてヒットを重ねて巻き返す。ラミナルは最終回もプレッシャーをかけが、中井は最後まで崩れずにゴールテープを切った。中井は5勝2KO1敗1分。ラミナルは14勝8KO6敗1分。

◇S・フェザー級6回戦
渡邊海(ライオンズ)[TKO4回1分7秒]アティプボディ・スリカオ(タイ)

タイ選手を倒した渡邊

19歳のホープ渡邊が、前日に体重超過で当日計量を課せられたアティップボディを迎えた。長身の渡邊がフットワークを使って距離を取り、サウスポーのアティップボディが踏み込んで左を狙う。渡邊は3回にピッチを上げ、右ボディアッパーででダウン奪う。4回、ボディを見せてからの右ストレートでタイ人を沈めると主審がノーカウントで試合を止めた。渡邊は7勝3KO1分。アティップボディは4勝2KO2敗。

◇ライト級6回戦
鈴木稔弘(志成)[TKO1回25秒]ポーンセップ・ワドンカム(タイ)

最初から決めに出た鈴木。派手なデビュー戦TKO勝ちを飾る

アマ全日本選手権で準優勝を2度収めるなど実績を持つ鈴木のB級デビュー戦。開始早々に、右でダウンを奪うと、立ち上がったポーンセップに対して連打を見舞い、左フックで再びタイ人をキャンバスへ。主審がノーカウントで試合を止めた。

駿台高校、日大出身の鈴木はデビュー戦快勝。兄の雅弘は元日本S・ライト級王者。初来日だったポーンセップは4勝3KO3敗。

◇64.5キロ6回戦
星大翔(角海老宝石)[中止]平安山太樹(オキナワ)=(計量合格も試合当日に発熱)

◇51.5キロ6回戦
山内寛太(DANGAN越谷)[TKO3回2分35秒]具志堅広大(竹原&畑山)

Related article
関連記事