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2022年10月20日 20時25分
2022年10月20日 11時29分
日本に2人いるライトフライ級の世界チャンピオンが、互いのベルトをかけて対戦する。WBC王者・寺地拳四朗(BMB)とWBAスーパー王者・京口紘人(ワタナベ)による王座統一戦は11月1日、さいたまスーパーアリーナで挙行される。果たして勝者は? 勝負展開をそれぞれの側から占ってみると――。《ボクシングビート11月号より》
試合の発表会見に詰め寄せたメディアの間で話題となったのが、両者の“温度差”だった。拳四朗スマイルを振りまき、いまから楽しそうな寺地に比べ、京口はいたって淡々とした印象。水を向けられても、
「(寺地への)こだわりよりも、WBCベルトを持った選手との統一戦という認識ですね」
「対戦を受けた一番の理由はファイトマネーです。今までで一番の金額ですから」
と、そっけない。派手な舌戦とまではいかずとも、ライバル対決を煽ろうとして肩透かしを食らったメディアもいたのではないか。当の寺地が「(京口は)日本で戦うのにあまり興味ないのかな、海外のほうでやりたいのかなと思った」と首を傾げるほどだった。
もっとも、ファイトマネーはプロボクサーの商品価値を表すもの。海外進出にこだわって自分で道を切り拓いてきたチャンピオン京口のプライドを満足させる報酬だというのに偽りはあるまい。
実現のタイミングについて、京口なりに思うところもあるようだ。寺地が第一次王朝で防衛回数を伸ばしていた頃は対戦を望んでも色よい返事をもらえず、矢吹正道に敗れてV記録がストップしたことで統一戦路線にシフトチェンジし、ここで決まった一戦。それが京口にしてみれば寺地は「負けて手のひらを返した感じ」がするという。「防衛回数のこだわりで相手にされなかった自分としては、もっと価値を高めないとあかんとアメリカ、メキシコで勝ってきましたからね」と、以前とは異なる立場をはっきりさせたくもなるのだろう。
しかし、無敗同士で統一戦という理想が崩れたとはいえ、京口にとって寺地が強敵であることに変わりはない。試合までは人気のユーチューブ配信も一旦中断して、寺地戦に集中する京口である。「プレッシャーはありますよ。世界初挑戦の時の感覚に似ている」という。
9月下旬の取材日も、WBAチャンピオンはハードなトレーニングに没頭していた。スパーリング・パートナーには外から桑原拓、森且貴(ともに大橋)やアマチュアで大器と評判の吉良大弥(東農大)らを招いている。
今度の試合、京口は寺地の間合いをいかに潰すかというのが、まずは常識的な見方。寺地の8度の防衛を支えたのは、脚のリズムと左ジャブで築く盤石のアウトボクシングだ。ずばり京口に聞くと、
「自分はやることは変わりませんよ。(寺地が)距離取れば、プレッシャーをかけて接近戦になるでしょうし、逆に接近戦を挑んでくればそこでも僕が上回るでしょう」..
京口側からのシミュレーション「京口はこうして寺地を撃退する」記事本文は発売中のボクシングビート11月号に掲載しています。
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