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日本バンタム級王者の堤聖也 大嶋剣心に9回TKO勝ちでV1 挑戦者決定戦は南出仁に軍配

2022年10月20日 21時46分

 日本バンタム級タイトルマッチが20日、後楽園ホール「DANGAN252」のメインで行われ、チャンピオンの堤聖也(角海老宝石)が挑戦者7位の大嶋剣心(帝拳)に9回2分42秒TKO勝ち。初防衛に成功した。

 

9回、食い下がる大嶋をキャンバスに沈めた堤

 6月に澤田京介から王座を奪った堤が、澤田との王座決定戦で負傷判定負けした大嶋を挑戦者に迎えた。ともにリードで探り合い、フェイントを掛け合う慎重な立ち上がり。初回は終了間際、大嶋が放った右が印象に残った。2回は堤が右、左のコンビネーションを決め、大嶋も終了間際に左フックをヒット。大嶋はジャブがいい。

 やや攻めあぐねている印象の堤は4回にペースアップ。コンビネーションを打ち込んで大嶋を下がらせ、初めてはっきりとポイントを獲得した。堤は5回も攻めてクリーンヒットを増やし、大嶋も打ち返して試合は白熱。5回終了時の公開採点は、48-47×2で大嶋、48-47で堤と出た。

4回からピッチを上げ、出だしで見失いかけたペースを取り戻した堤㊨

 堤は後半に入っても攻撃の手を緩めず、着実に大嶋を追い詰めていった。大嶋の右や左フックをヒットして対抗するが、ラウンドを重ねながら被弾が増えて苦しい。堤は9回、連打でストップ勝ち寸前まで大嶋を追い込むと、最後は右カウンターで大嶋を沈め、主審がノーカウントでストップした。

 IBFバンタム級12位にランクされる堤は7勝6KO2分。今年2月の澤田戦に続き2試合連続でタイトルマッチだった大嶋は7勝3KO3敗1分。

少し距離を置いてフェイスオフする堤㊨と次期挑戦者の南出

 試合後のインタビューで堤は「ベルトを守るという意識はさらさらなくて、自分のいいところをリングで発揮したいと思ってた。大嶋選手が強いのは分かっていたけど、もっといいパフォーマンスができると思っていたので今日の内容は悔しいです」と語ったあと、挑戦者決定戦に勝利した南出がリングイン。

 南出が「オレは強いですよ。ベルトを磨いて待っとけ」と挑発すると、堤も「寝言は寝て言えといいたい感じですけど、今日の試合で偉そうなことは言えない。南出選手に勝って少しでも自信を付けたい」と応じた。

自制のきいたファイトで与那覇を下した南出㊨

◇日本バンタム級最強挑戦者決定8回戦
南出仁[3-0(79-73、78-74、77-75)]与那覇勇気(真正)
 駒澤大出身の1位南出と東洋大出身の2位与那覇の対決。体格で勝る与那覇がプレスをかけてボディ打ちを狙い、サウスポーの南出がこれをさばいて左、右フックを打ち込むボクシング。与那覇は3回、距離を詰めて打撃戦を展開したが、南出も負けていなかった。

 4回は南出が脚を使いながらコツコツ当ててペースをつかみかける。やや雑な印象の与那覇も5回に右アッパー、左フックを決めて譲らない。6回に左目上部をカットした南出は終盤もアウトボクシングを貫き、左をコンスタントに当てた。与那覇は最終回、左をヒットして打ち合いに持ち込んだが、ここでも南出のヒットが上回った。

 アウトボクシングに徹して勝利の南出は7勝5KO2敗。最後まで前に出たもののミスブローの多かった与那覇は12勝8KO4敗1分。

ドミンゴにプロ初黒星をなすりつけられた飯村

◇フライ級8回戦
エスネス・ドミンゴ(フィリピン)[TKO6回1分25秒]飯村樹輝弥(角海老宝石)
 日本フライ級5位の飯村がジャブで先手を打ち、ドミンゴが引きつけて強打を放つスリリングな立ち上がり。2回、ドミンゴがまずは左フックをヒット。ラウンド後半、今度は左フックから右ストレートを打ち抜き、飯村がキャンバスに崩れた。3回、飯村は強気に攻めていくが、ドミンゴが左フックを会わせて2度目のダウンを奪う。

 飯村は4回、右ストレート、左ボディを決めて反撃開始。その後は脚を使って流れを変えようとした。しかし5回終了間際、ドミンゴがググッと距離を詰め、右を立て続けに叩き込んで飯村が3度目のダウン。6回、ドミンゴの左フックが決まったところで主審がストップした。勝利に大喜びのドミンゴは17勝9KO2敗。飯村は初黒星で3勝1KO1敗。

◇52.5キロ6回戦
篠田将人(野口)[引き分け1-0(58-56、57-57×2)]齋籐哲平(M.T)

◇フェザー級6回戦
中塚貴大(JB SPORTS)[3-0(58-55×3)]山口成也(厚木ワタナベ)

◇56.0キロ4回戦
北村創(輪島功一S)[TKO2回1分24秒]菅原弘貴(Reason押上)

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