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2022年11月8日 火曜日

プロ18年目の38歳 出田裕一が11連敗乗り越え日本王者に 同い年の川崎真琴にTKO勝ち

 日本S・ウェルター級タイトルマッチが8日、後楽園ホール「フェニックスバトル」のメインで行われ、タイトル初挑戦の同級6位、出田裕一(三迫)がチャンピオンの川崎真琴(RK蒲田)に9回1分52秒TKO勝ち。新王者となった。川崎は2度目の防衛に失敗。

出田(右)は血だらけになりながら攻め続けた

 両者は19年に4月に対戦して川崎の2-1判定勝ち。1984年生まれの38歳同士が日本タイトルマッチの舞台で再び拳を交えた。最新5月の試合で初回TKO負けのファイター出田が前に出て、川崎が右アッパーは右ストレート、左フックでこれを迎え撃った。出田は多少の被弾は気にせず前に出て左右のボディを打ち込む。出田はバッティングで速くも左目上部から出血だ。

 出田はプレスを効かせて2回には打撃戦に持ち込んだ。川崎が顔面への有効打を時折決めるが、出田の前進は止まらない。ボディに加えアッパーも繰り出して手を出し続ける。出田は右目上をカット。試合は序盤にして早くも我慢比べ、消耗戦の様相だ。

 互いに譲らない展開の中、5回に出田が抜け出しにかかる。5回終了時の採点は、48-47、49-46×2で挑戦者がリードした。6回も出田が優勢。ともにダメージを負っているが、より苦しそうなのは川崎だ。

 川崎は7回に前に出たが、出田がこれを食い止めて8回は連打で優勢をアピール。川崎は踏ん張って反撃を試みたが、9回の出田の攻撃中に主審が試合を止めた。出田は16勝8KO16敗1分。川崎は13勝2KO9敗2分。

泥臭くベルトを獲得した出田

出田の話「素直にうれしいですし、三迫ジムで、チームでやってきてみんなの気持ちも背負っているので最後までがんばれた。変わらず感謝を持ってみなさんの期待にこたえられる試合をしていきたい」

高田は鮮やかなワンパンチKOを決めた

◇ミニマム級8回戦
高田勇仁(ライオンズ)[TKO5回2分45秒]森且貴(大橋)
 日本ミニマム級4位で日本ユース王者の森がジャブで仕掛け、高田はジャブ、右ボディストレートを伸ばしていく。森がパワーで押していくが、高田は柔らかいボディワークからタイミングのいい右ストレート、左フックを打ち込んで引かない。3回、高田が右から好機を作って攻め込むが、森も巻き返した。

 4回にやや押し込まれた高田は5回、プレスを強めていった。押し込まれた森が流れを変えようと攻め気を見せたところで高田の左アッパーが火を噴いた。森は後頭部をキャンバスに打ち付けるようにバッタリ倒れ、即ストップとなった。喜び爆発の高田は10勝5KO8敗3分。担架で退場した森は10勝2KO2敗。

高田の話「大きなチャンスをいただいて絶対につかまないといけないと思った。上位ランカーを倒せてうれしい。来年はタイトルをやりたいと思っている」

山内は圧勝で再起戦に勝利

◇フライ級8回戦
山内涼太(角海老宝石)[TKO1回2分59秒]パリニャ・カイカンハ(タイ)
 日本フライ級1位につける山内は4月にWBOフライ級王者の中谷潤人(M.T)に挑戦失敗して以来のリング。初回、山内がワンツーから左ボディを打ち込むと時間差でパリニャがダウン。再開後、再びボディで倒れかけたパリニャはここから左右のフックを強振して会場を沸かせるが、左ボディで2度のダウンを追加されて試合は終わった。山内は9勝8KO2敗。パリニャは6勝6KO2敗。

保田は得意の左が火を噴いた

◇ライト級8回戦
保田克也(大橋)[KO2回2分22秒]ラチャタ・カオピマイ(タイ)
 日本ライト級7位のサウスポー保田が左を、ラチャタが右を狙った。アクションの少ない展開だったが2回、保田の左がカウンターで決まりラチャタがダウン。保田は立ち上がったタイ人に左ボディストレートを打ち込んで2度目のダウン。10カウントを聞かせた。保田は11勝7KO1敗。ラチャタは12勝9KO3敗。

青山は初回にダウンを奪い、優位に立った

◇S・フライ級8回戦
青山功(セレス)[TKO5回1分13秒]粉川拓也(角海老宝石)
 元日本フライ級、OPBF・S・フライ級王者のベテラン粉川(現日本S・フライ級8位)が2月に日本フライ級王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)に敗れてからの再起戦。開始20秒、青山の右がカウンターで決まって粉川がダウン。千載一遇のチャンスに青山は攻めまくるが、ダメージの残る粉川が何とかサバイバルした。

 粉川は懸命に巻き返しを図るものの、3回に青山の右、ボディ打ちを浴びてロープを背負う苦しい展開。4回、青山の右で粉川はグローブをつくダウン。5回に青山が攻めたところで、主審が粉川を抱きかかえた。3連敗脱出で涙の青山は13勝4KO10敗1分。連敗の37歳、粉川は32勝14KO8敗1分。

◇ミドル級8回戦
酒井幹生(角海老宝石)[3-0(77-75、78-74)]中田勝浩(井岡弘樹)
 日本ミドル級2位の酒井が4月の日本同級王座決定戦で国本陸(六島)に敗れて以来の再起戦。長身の中田がジャブ、右ストレートを狙い、スピードで上回る酒井が上体をよく動かしてパンチを外し、左フック、ボディブローを打ち込んでいった。前に出る中田を酒井がいなしてコツコツとパンチを当てる展開が続いた。

 酒井は単発で右ストレート、左フックを当てるものの酒井をなかなかつかまえられない。7回、右を続けて打ち込んで攻勢に出るが、酒井もパンチをしっかり返して試合の流れを渡さない。中田は最終回に逆転を狙ったが、酒井が手数で上回った。アマ出身の酒井は5勝1敗。3連敗の中田は7勝4KO3敗。

◇54.5キロ4回戦
飯野晃大(足利)[TKO4回2分6秒]釜石伊吹(REBOOT.IBA)

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