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“崖っぷち”関根翔馬がデスティノに執念の2-1勝ち 日本ランカー下し37歳定年回避に前進

2022年12月2日 22時46分

「ザ・グレイテスト・ボクシングvol.42」が2日、後楽園ホールで開催された。メインのS・ライト級8回戦は、来年3月に37歳定年を迎える関根翔馬(ワタナベ)が元ドミニカ共和国王者で日本同級16位のデスティノ・ジャパン(ピューマ渡久地)に2-1判定勝ち。定年延長の条件となるランキング獲得に大きく前進した。

殊勲の勝利を喜ぶ関根

◇S・ライト級8回戦
関根翔馬(ワタナベ)[2-1(77-74、76-75、75-76)]デスティノ・ジャパン(ピューマ渡久地)
日本S・ライト級16位のデスティノは20年1月以来となる1年11カ月ぶりの復帰戦。1年3カ月ぶりの試合となった関根が高いガードで前に出て、右ボディ、右フックで仕掛けていく。3回、関根の右フックがヒット。デスティノは元気がない。

関根は右を積極的に使ってデスティノを攻めた

しかし4回、デスティノの右が決まり、さらに右を追撃すると関根がダウンとなった。流れが変わるかと思われたが、5回以降は、関根が再びプレスをかけて、デスティノも下がりながら手を出すというもとの状態に落ち着く。ともに決め手を欠いたまま終了のゴング。気迫で前に出た関根に軍配が上がった。勝利コールを聞いて雄叫びを上げた36歳の関根は6勝2KO7敗2分。38歳のデスティノは26勝24KO8敗2分。

大保が7回にダウンを奪ったシーン

◇フライ級8回戦
大保龍斗(横浜さくら)[TKO8回42秒]川崎智輝(SUN-RISE)
日本フライ級15位の大保がスタートから仕掛けていき、近大出身の川崎も距離を取りながら鋭いワンツーを上下に打ち込んでいった。大保は2回、荒っぽく振り回して左右のボディ、左フックを当てていく。川崎もフットワークを使いながら強気に右ストレート、左フックを打ち込み、試合は白熱していった。

中盤以降も川崎が動きながらコツコツとパンチを決め、大保が大振りのパンチをボディ、顔面へ打ち込むという展開で試合は進んだ。互いに譲らぬ展開を抜け出したのは大保だった。7回、川崎にロープを背負わせると連打で襲いかかり、左フックをカウンターで決めてダウンを奪った。8回、打ち合いに応じた川崎に大保が左右のフックを叩き込むと、主審が川崎を抱きかかえた。大保は14勝6KO5敗2分。川崎は2勝4敗。

田口(右)はしつこく攻めて勝利

◇フライ級8回戦
田口健太(セレス)[3-0(79-73、77-75×2)]白鳥光芳(T&T)
田口がしつこく前に出てサウスポーの白鳥にパンチを打ち込んでいった。白鳥は2回に左ボディアッパーを再三決めたが、田口は前進をやめず、ボディ攻撃で試合を優位に進めた。試合は根比べとなる中、目を引いたのは田口の気迫。パンチをもらうシーンもあったが、終始攻めの姿勢で判定勝ちした。昨年9月に判定勝ちしている白鳥を返り討ちにした36歳の田口は7勝1KO10敗1分。35歳の白鳥は5勝3KO8敗3分。

◇60.0キロ6回戦
関根駿(ワールドS)[TKO5回34秒]末吉史明(FUKUOKA)
ガードを固めて前に出る関根がスタートから積極的に手を出していった。末吉は距離を作って右ストレートを打ち込もうとするが、関根のプレスが一枚上だ。2回以降は近距離の攻防。関根がボディ攻めで押していくが、末吉もボディを打ち返して粘りを見せた。しかし関根はしつこく攻めは止まることなく、5回に末吉がグラついたところで主審が試合を止めた。A級昇格を決めた関根は6勝4KO1敗1分。末吉は5勝利4KO6敗1分。

また、この日は東日本ボクシング協会がリング上で東洋太平洋ミドル級王者、竹迫司登(ワールドS)の妻、麻裕さんを表彰。竹迫とともにリングに上がった麻裕さんに、小林昭司・協会長が表彰状を贈った。

麻裕さんは9月、足立区内で男がベビーカーから赤ちゃんを連れ去ろうとしている現場を目撃し、男を取り押さえ、110番通報を周りの人間にお願いして事件を未然に防いだ。男は未成年者略取未遂の現行犯で逮捕された。

◇フェザー級4回戦
上野永吉(ワタナベ)[引き分け1-1(39-37、37-39、38-38)]山鹿あたる(セレス)

◇50.0キロ4回戦
小須田優衣雅(ワールドS)[3-0(40-36×2、39-37)]甲斐進也(石橋)

◇ミニマム級4回戦
杉浦義(協栄)[3-0(40-36×2、39-37)]石川準併(セレス)

◇60.5キロ4回戦
上原柊人(ワールドS)[3-0(40-36×3)]秋岡力(横田S)

◇S・バンタム級4回戦
守屋海(東拳)[負傷引き分け3回1分37秒1-0(29-27、28-28×2)]ミルザド・マハディ(本多)

◇53.0キロ4回戦
山城虎琉(相模原ヨネクラ)[TKO2回2分46秒]佐藤州平(極東)

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