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殿堂入りレフェリー ミルズ・レーン氏が85歳で死去 マイク・タイソンの耳噛み試合裁く

2022年12月7日 11時40分

 数々のビッグマッチを裁いたアメリカの殿堂入りレフェリー、ミルズ・レーン氏=写真=が6日、居住先のネバダ州リノで亡くなった。85歳。レーン氏は2002年に脳卒中で倒れ、闘病生活を送っていた。遺族が明らかにした。

 ボクシングシーンによると、レーン氏は1956年にアメリカ海兵隊に入隊してボクシングを始め、沖縄に駐在しているときに極東ウェルター級王者となった。その後、大学で法律を学んで裁判官の道を歩み始める。ボックスレクの記録によると審判員は1963年にスタート。70年代から90年代にかけて世界タイトルマッチを100以上裁いた。

 試合直前に両選手を激励する「レッツ・ゲット・イット・オン!」のフレーズで知名度を上げたレーン氏は確かなレフェリングで信頼を得て、当時のスーパースターたちのファイトを数多く担当した。

 一方で“事件”にも見舞われた。最もよく知られるのは1997年6月、マイク・タイソンが王者イベンダー・ホリフィールドの耳を噛みちぎったWBAヘビー級タイトルマッチ。レーン氏は事件が起きた3ラウンド、タイソンに失格を言い渡した。1993年11月のWBA&IBFヘビー級タイトルマッチ、王者リディック・ボウとホリフィールドの試合では7ラウンドに空から突如パラシュート男がリングに落下するという珍事も体験した。

 その顔は一般にも広く浸透し、テレビ番組に出演していたこともあった。2013年にボクシング殿堂入りをはたしている。

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