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井上尚弥が9人目を狙う4団体統一王者を比較 4王者からベルト奪取なら史上初

2022年12月13日 12時32分

 WBA&WBC&IBFバンタム級王者の井上尚弥(大橋)が13日夜、東京・有明アリーナで、WBOポール・バトラー(英)との4団体統一戦に挑む。過去、4団体統一チャンピオンとなった8人の“比類なき偉業”を比較してみた。

4本目のベルトを狙う井上

【4団体統一チャンピオン】名前の下は奪取した王座の順番
①バーナード・ホプキンス(米) ミドル級=04年
IBF(決定戦)→WBC→WBA→WBC

②ジャーメイン・テイラー(米) ミドル級=05年
ホプキンスから一気に4本のベルトを奪取

③テレンス・クロフォード(米) S・ライト級=17年
WBO(決定戦)→WBC→IBF&WBA

④クルーザー級 オレクサンドル・ウシク(ウクライナ) クルーザー級=18年
WBO→WBC→IBF&WBA

⑤ジョシュ・テイラー(英) S・ライト級=21年
IBF→WBA→WBC&WBO

⑥サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ) S・ミドル級=21年
WBA→WBC(決定戦)→WBO→IBF

⑦2022年 ジャーメル・チャーロ(米) S・ウェルター級=22年
WBC→IBF&WBA→WBO

⑧2022年 デビン・ヘイニー(米) ライト級=22年
WBC(暫定)→WBC(正規)→IBF&WBA&WBO

⑨2022年 井上尚弥(大橋) バンタム級=22年?
WBA→IBF→WBC→WBO?

4団体統一の先駆者ホプキンス

 4団体統一の先駆者、ホプキンスは最初の王座獲得から9年かかってベルトを統一した。特筆すべきはWBA王座をフェリックス・トリニダード、WBO王座をオスカー・デラホーヤという当代のスター選手をストップして王座を吸収したところ。ホプキンスの4団体統一はやはり価値が高い。

 ジャーメイン・テイラーはホプキンスを下して4本のベルトを一気に獲得したから「4団体を統一した」という表現に違和感があるかもしれない。そういう意味ではヘイニーも3本のベルトをジョージ・カンボソスJrから一気に手に入れた。他にも4選手は2本のベルトを同時に獲得した試合がある。4団体統一は気の長い作業だ。複数ベルトの獲得はスムーズにことを成し遂げる近道であるのは間違いない。

 チャンピオン同士が真の王者を決めるトーナメント、WBSSは4団体統一に大いに貢献した。ウシクとジョシュ・テイラーはWBSSでベルトをコレクト。井上もIBF(エマヌエル・ロドリゲス)とWBC(ノニト・ドネア)はWBSSで獲得した。ちなみにホプキンスも4選手による王座統一トーナメントで2本のベルトをゲットしている。

トップスターのカネロも4団体統一にこだわった

 カネロの4団体統一は、カラム・スミス(WBAスーパー)、ビリー・ジョー・サンダース(WBO)、カレブ・プラント(IBF)と3人の無敗王者に勝利したところが評価される。

 4本のベルトを一つずつ手にしたのはホプキンス、カネロの2人。ただし2人には1試合ずつ王座決定戦がある。井上がバトラーに勝てば4王者を倒した唯一の4団体統一王者となる。しかもそれがすべてKO勝ちなら初めての快挙であり、井上の4団体統一はさらに輝きを増すことだろう。

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