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武居由樹 11回TKO勝ち 東洋太平洋S・バンタム級V1 初の長丁場「いい経験になった」

2022年12月13日 18時28分

 東洋太平洋S・バンタム級タイトルマッチが13日、有明アリーナ「NTTドコモ Presents PXB WORLD SPIRITS」で行われ、チャンピオンの武居由樹(大橋)が挑戦者10位ブルーノ・タリモ(タンザニア=豪州)に11回2分17秒TKO勝ち。初防衛に成功した。

タフガイのタリモを強気に攻める武居㊨

 

 元K-1王者でデビューから5連続KO勝ちの武居がS・フェザー級で世界ランキングに入っていたタリモとの一戦。タリモが低い構えでジワジワと前に出て、武居が左ストレート、右アッパーのコンビネーションを打ち込んでいく立ち上がり。偶然のバッティングで武居が目上をカットした直後、武居が左ストレートから右フックにつなげてダウンを奪った。

 立ち上がったタリモはプレスを強めて右ストレートを武居に打ち込んだ。タリモがグイグイと前に出て、武居はフットワークを使って距離を取ろうとするものの、もみ合いの多い展開に。武居にとってはやりにくい相手だ。

 3回、武居が下がりながら右アッパー、左フックのコンビネーションを決めて、タリモがグラリとくる。タフなタリモはその後も前進をやめなかったが、4回には右フックで再びバランスを崩した。4回終了時の公開採点は、40-35×3で武居がリードした。

 中盤に入っても、武居はリングを大きくサークリングしながら右フック、アッパーを合わせ、タリモがスイッチを繰り返しながら追いかける展開が続いた。7回、武居のパンチでタリモが右目上をカット。8回はタリモが武居をロープに押し込むシーンを増やす。8回が終わって79-72×2、80-71で武居のリードが続いた

 終盤、両者の脚はやや止まったものの、10回は再びタリモが追いかけ、武居がフットワークを駆使して、飛び込みざまに右フックを決める。11回、タリモの傷が広がり、武居のTKO勝ちが決まると、武居はすまなそうにタリモに寄り添った。WBC14位につける武居は6勝6KO。タリモは26勝5KO3敗2分。

 試合後、「相手は打たれ強いので、ああいう試合は想定内。欲を言えば倒しきりたかった。そこは悔しい」と振り返ったが、「脚を使いながらボクシングをさせたかった」という八重樫トレーナーの指示もあり、アウトボクシングを最後まで貫いた。

 八重樫トレーナーが「これからのボクシング人生を考えると今日のようなしんどい試合はいい経験になった」と話すと、武居は「しんどい試合はしたくない。次は早いラウンドで倒します、押忍!」と次戦の早期決着を宣言した。

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