オーストラリアのスター選手、ティム・チューが3月12日、地元で元WBC王者トニー・ハリソン（米）とWBO･S･ウェルター級暫定王座決定戦を行うことになった。主催のノーリミットボクシングが明らかにした。

　殿堂入りボクサー、コンスタンチン・チューを父に持つ二世ボクサー、28歳のチュー（21勝15KO無敗）は1月28日、4団体統一王者ジャーメル・チャーロ（米）への世界初挑戦が決まっていたが、チャーロが左拳を負傷して延期に。延期の時期、暫定王座が設けられるのかが注目されていた。

　オーストラリアのフォックススポーツの取材に対しチューは「彼（ハリソン）は次善の選択だった。私はだれが目の前にいようと気にしない。彼らをすべて倒す準備ができている」とコメントしている。

　32歳のハリソン（29勝21KO3敗1分）は18年12月、チャーロにフルラウンド判定勝ち、初黒星をなすりつけてWBC･S･ウェルター級王者となった。1年後のリマッチで11回KO負け。その後、再起して1勝1分の戦績を収めている。

　この試合の勝者がチャーロと対戦するという流れになる。新鋭とベテランの対決に注目が集まりそうだ。3月12日は現地時間の日曜日で、アメリカではPBCが土曜日夜に試合を中継する予定。なお試合会場は近日発表される見通し。