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元プロボクサー袴田巌さんの再審開始を! ボクシング新旧王者ら50人が東京高裁前でアピール

2023年2月6日 16時45分

 元プロボクサーの死刑囚、袴田巌さん(86)の再審開始(裁判のやり直し)、無罪判決を願うボクシング界の有志およそ50人が6日、東京高裁前でアピール活動を行った。

裁判所前でアピール活動を行うボクシング関係者

 この日は前WBOフライ級王者の中谷潤人(M.T)、前WBO女子アトム級王者の鈴木菜々江(シュウ)、元WBA・S・フライ級王者の飯田覚士さん、元WBAフライ級暫定王者の江藤光喜さんら14人の元王者が参加。それぞれが裁判所前でマイクを握り、袴田さんの無罪を訴えた。

 WBOアジアパシフィック・ウェルター級王者の佐々木尽(八王子中屋)は「袴田さんは冤罪です。みなさんも熱い気持ちで無罪を祈りましょう」とアピール。元WBA・S・バンタム級王者の佐藤修さんから届いた「この世に正義というものがあるのならば、1日も早く、公正な再審が開始されますことを、切に願い、祈っております」とのメッセージも読み上げられた。

 12月の要請活動に続いて参加した中谷は「前回と違って今回はマイクアピールもあって(支援の)熱量を感じた。再審開始が認められ、無罪判決までいってほしい。微力ながらこれからも協力していきたい」と袴田さんの再審開始を願った。

応援に駆けつけた西島洋介さん(右)と中谷

 袴田さんの裁判は2014年に再審開始決定が出て袴田さんは釈放されたものの、検察側がこれを不服とし、18年に東京高裁が再審請求を棄却。今度は弁護側がこれを不服として裁判は最高裁に進み、最高裁は20年に審理を東京高裁に差し戻した。その結果が3月13日に通知されることもこの日、明らかになった。

 裁判は現在、犯行着衣とされた衣類5点についた血痕の色の変化が主な争点となっている。証拠となった衣類の写真には赤い血痕がついているが、衣類は1年間みそに漬かってから発見されたもので、弁護側は実験や専門家の意見を踏まえて「血痕は黒くなる。衣類はねつ造」と主張。検察側は反論しており、裁判所がどのような結論を出すのか注目されている。

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