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前L・フライ級世界王者の京口紘人 フライ級で3階級制覇に向け始動 入籍して気持ちも新た

2023年2月6日 17時06分

 前WBA世界L・フライ級王者の京口紘人(ワタナベ)が2023年に入って本格的に始動している。寺地拳四朗(BMB)との王座統一戦に敗れてから3カ月。元スーパー王者のもとを訪れてみた。

「サビを落としている」と京口

 ワタナベジムで2月頭に会った京口は「まだサビを落とすのに時間がかかる」と苦笑いしながらも、谷口との4ラウンドのマスボクシングでは軽快な動きを披露。バッグ打ちや地味なフィジカルトレーニングにもていねいに取り組み、土台作りに余念がない様子がうかがえた。

 昨年11月1日の王座統一戦に敗れて以降はプライベートを含めてなかなか忙しい日々を送っていたという。軽く体を動かしながらあいさつ回りをこなし、プライベートではこの1年、公私ともに支えてもらった若林亜希さんに12月にプロポーズ、1月21日に入籍した。1月6日には盟友、WBOミニマム級王者の谷口将隆の防衛戦があり、このサポートを終えてから本格的なトレーニングに入った。

 今後については「世界のベルトをもちろん狙うけど、以前のように何が何でもチャンピオンというのはない。盛り上がるような熱い試合がしたい」という考え。現時点ではL・フライ級でかなり魅力的な話がない限りはフライ級への進出を狙っている。だからこそフィジカルトレーニングに力を入れているのだ。

京口(左)と谷口のマスはさすがのレベルの高さだ

 京口は「ミニマム級からL・フライ級に上げたときより大変だと思う。機動力を落とさずに耐久力、フィジカルを向上させたい」と語り、まずはパワーアップを当面の目標にしている。「いままではブロッキング主体だったので、そうではないディフェンスも身につけていきたい」とも技術的な課題も挙げ、「ロマゴンが階級を上げたようい階級を上げていきたい」とミニマム級からS・フライ級まで4階級を制したローマン・ゴンサレスをお手本に挙げた。

 2023年の目標はもう一度世界タイトルマッチに絡み、プライベートでは子どもを授かることだという。今年30歳を迎える京口のボクシング人生は新たな局面を迎えようとしている。

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