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栗原慶太が2回TKOで千葉開にリベンジ 3度目の東洋太平洋バンタム級王座獲得

2023年3月4日 20時51分

東洋太平洋バンタム級タイトルマッチが4日、後楽園ホール「ダイナミックグローブ」のメインで行われ、挑戦者で前王者の栗原慶太(一力)がチャンピオンの千葉開(横浜光)に2回2分7秒TKO勝ち。栗原は3度目の王座獲得に成功。千葉は初防衛に失敗した。

迷いのない攻めを見せた栗原。千葉を効かせたコンパクトな左フックも見事だった

両者は昨年9月に対戦して千葉が12回TKO勝ちでタイトルを奪取。立場を入れ替えてのダイレクトリマッチを迎えた。

初回から栗原が仕掛けた。ジャブから左ボディを積極的に狙っていく。右も打ち込んで千葉を守勢に回らせて上々のスタートを切った。栗原は2回も止まらない。右ストレートをヒットしてさらに優位に立つと、左フックを効かせ、右を打ち下ろしてダウンを奪った。

大歓声の中、千葉は何とか立ち上がったが、栗原が猛攻を続けて主審がストップを宣言した。WBC13位にランクされる栗原は17勝15KO7敗1分。WBC11位、IBF10位の千葉は15勝9KO4敗。

栗原は「前回は手数が少なく、狙い撃ちしてしまった。今回はスタイルを変えて手数の中から強いパンチを当てることを考えた」とスタートからアグレッシブに攻めたことを説明。第1戦でフックを外され、接近戦を許してしまったことの反省もいかしたという。

雄たけびをあげる栗原

今回の試合に向けては元ウェルター級世界ランカーの亀海喜寛さんから多くのアドバイスを受け、練習の強度をグッと上げて試合に臨んだという。会心の勝利を得て「勝って泣いたのは初めて」という栗原は「今年は(井上尚弥の王座返上で)バンタム級が動く年だと思う。次にでも世界戦をやりたい。いつきても大丈夫なように準備したい」と言葉を弾ませた。世界タイトルを目指し、優勝賞金1000万円のバンタム級トーナメントには出場しない意向だ。

セミファイナルの前には4月15日、韓国・仁川でイベントを開催するトレジャー・ボクシング・プロモーションの伊藤雅雪代表、出場する東洋太平洋ミドル級王者の竹迫司登(ワールドS)、元S・バンタム級世界王者の岩佐亮佑(セレス)がリング上であいさつした。

メインでWBOミドル級3位メイリン・ヌルスルタン(カザフスタン)と対戦する竹迫は「チャンスをいただいたことに心から感謝。KOで圧倒的なアピールして勝ちたい」と力強くアピール。セミでホープのジャフェスリー・ラミド(米)と対戦する岩佐は「キャリア的に引退が近いのは確か。次の試合に勝っても負けても引退という気持ちで若手に挑む。魂を見てほしい」と意気込みを口にした。

“ゴンテ・レフト”さく裂! プロの水に慣れてきた感のある李健太㊨

◇S・ライト級8回戦
李健太(帝拳)[3-0(79-73×2、80-72)]ジノ・ロドリゴ(フィリピン)
日本S・ライト級6位のサウスポー李が初来日の比国ウェルター級13位ロドリゴと対戦。長身で懐の深い李が遠い距離からジャブを打ってプレスをかけ、ロドリゴは打ち終わりを狙った。李がジャブ、左ストレートを上下に打ち分けるが、ロドリゴが右フックをフルスイングして会場を沸かせる。3回、振り回してくるロドリゴのアタックを足でさばいた李は左ストレートを決めてロドリゴのヒザを折った。

4回はロドリゴが攻めた。左右のフックで李に迫り、右フックが李の顔面をとらえる。ロドリゴがグイグイと前に出てパンチを繰り出し、李はブロッキングでこれを防御した。李は5回、下がらずに前に出てボディを軸にパンチを打ち込み、ロドリゴの勢いを止めた。その後も下がるロドリゴにジャブ、左ストレートをヒットし、粘るロドリゴは最後まで打ち終わりの一発を振り続けてガッツを見せた。李は5勝2KO1分。ロドリゴは9勝7KO3敗2分。

気迫を拳に乗せた鯉渕㊨は長谷川に圧勝

◇60.2キロ8回戦
鯉渕健(横浜光)[KO2回1分32秒]長谷川慎之介(ワールドS)
日本ライト級4位の鯉渕が初回から仕掛け、日本S・フェザー級8位のサウスポー長谷川に迫った。これをしのいだ長谷川に対し、鯉渕は2回に入るとさらにギアを上げ、コーナーに長谷川を押し込んで連打。右でダウンを奪った。立ち上がった長谷川に鯉渕が襲いかかり、最後は右ボディで倒して10カウントを聞かせた。鯉渕は昨年10月、日本タイトル挑戦者決定戦で仲里周磨(オキナワ)に惜しくも敗れてからの再起戦に勝利。9勝8KO6敗1分。長谷川は15勝10KO5敗1分。

キャリアを積めばおもしろい存在になり得る可兒㊨

◇ミドル級8回戦
可兒栄樹(T&T)[TKO3回1分48秒]根本裕也(宇都宮金田)
可兒は昨年12月、WBOアジアパシフィック・ミドル級王者の能嶋宏弥(薬師寺)にタイトル挑戦して失敗して以来の再起戦。可兒がスタートからジャブで主導権を握った。11日に37歳定年を迎える根本は接近戦に活路を見出そうと気迫で前に出た。

しかし可兒がジャブ、左フックで根本を追い込むと、3回に左フックで根本がグラリ。可兒が左フック、右アッパーで攻め立て、サンドバッグ状態となったところでストップとなった。可兒は7勝3KO3敗2分。事実上ラストファイトを勝利となった根本は6勝1KO11敗3分。

「まだ諦めません」と再起した近藤

◇65.0キロ8回戦
近藤明広(一力)[TKO6回2分1秒]チャイヤラット・サワンソーダ(タイ)
前東洋太平洋S・ライト級王者の近藤が昨年12月、同タイトルを永田大士(三迫)に奪われて以来の試合を迎えた。近藤はスタートからプレスをかけ、左ボディから右のコンビネーションでチャイヤラットを崩しにかかる。タイ人も右ストレート、左フックを打ち込んで勝利への意欲を見せた。

近藤は3回からジャブの精度を上げ、左ボディ、右フックも打ち込んで相手にコツコツとダメージを与えていった。6回、近藤は右フックでダウンを奪うと、立ち上がったチャイヤラットに畳みかけてストップとなった。37歳の近藤は36勝21KO11敗2分。チャイヤラットは日本で3連敗。6勝5KO4敗。

野田に明白勝ちの山本㊧

◇L・フライ級8回戦
山本智哉(横浜光)[3-0(78-74、79-73×2)]野田賢史(帝拳)
拓大出身の野田がジワジワと前に出て、サウスポーの山本が左ストレートをボディに打ち込む立ち上がり。パワーで上回る野田はガードを固めた状態から右を狙うが、山本が動きながら左を浅いながらもヒットして野田は鼻血を出した。

山本を乗せ始めてしまった野田は4回、右ボディストレートを軸に立て直しを図る。しかし5回は山本のタイミングのいい左を当て、6回にも野田の顔を跳ね上げてジャッジにアピール。山本をつかまえられない野田は手数が伸びず、最終回に前に出たものの、山本もカウンターで対抗した。山本は7勝1KO2敗。野田は3勝2KO2敗。

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