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井上尚弥のフルトン戦は5.7横浜アリーナ 「勝ちに徹する」も「パワーと一瞬のスピードは自分が上」

2023年3月6日 16時59分

「NTTドコモPresents WBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」の記者会見が6日、六本木のグランドハイアット東京で開かれ、前バンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)が5月7日に横浜アリーナでWBC&WBO世界S・バンタム級王者スティーブン・フルトン(米)に挑戦することが発表された。試合の模様はNTTドコモが4月12日にスタートする映像配信サービス「Lemino(レミノ)」で無料生配信される。

会見で決意を語る井上

 フルトン戦が正式に発表された。率直な気持ちを問われた井上は「ようやく正式に発表できてホットしている。S・バンタム級は自分自身への挑戦になるのでしっかり仕上げて最高の結果を出したい。階級を上げていきなりビッグマッチができるというのはモチベーションが上がる」と過去最高のモチベーションであることを強調した。

 フルトンについては、「身長リーチともに自分よりある選手で、印象としてはジャブを突いて距離を取って判定で勝つ選手。倒すのに難しさがあるというか、今回は勝ちに徹する戦いをしたい」と分析。勝っている点を問われると「まずパワーでは負けていない。一瞬のスピードは自分のほうが上。ゲームプラン、戦術は戦ってみないと分からない」と語った。

 井上は14年暮れにL・フライ級からS・フライ級に、18年にS・フライ級からバンタム級に上げて、今回で階級アップは3回目となる。S・バンタム級進出にあたり、「やってみないと分からないですけど過去に階級を上げてここぞという試合はいい試合ができている。モチベーションが生み出すパワーかなと思う。どういう試合ができるか分からないけど、試合当日、自分自身に期待したい」と意気込みを言葉にした。

 井上は静岡でのミニ合宿を終え、前日にメキシコから来日した2人のスパーリング・パートナーとのスパーリングを開始。4月には新たにメキシコからパートナーを呼んで、万全の状態に仕上げる予定だ。

モチベーションは「過去最高」とも語った

 一方、“モンスター”の挑戦を受けて立つフルトンも映像でメッセージを寄せた。井上の挑戦を受けたことについて「イノウエとの対戦を避けていると思われたくなかった」と王者のプライドを強調。「互いがゲームプランを持ってリングに上がる。私はどんな相手にも対応できて勝てると思っている。ラウンド数は関係ない。素晴らしいショーを楽しみにしてほしい」と日本のファンにメッセージを送った。

 アマチュア出身のフルトンは2014年にプロデビュー。21年1月にアンジェオ・レオ(米)を下してWBO王座を獲得。同年11月の初防衛戦でWBC王者ブランドン・フィゲロア(米)に2-0判定勝ちでWBC王座を吸収。昨年6月、元2団体統一王者ダニエル・ローマン(米)を相手に防衛を成功させたのが最新試合。21勝8KO無敗。29歳。身長169センチ。

 12年10月プロデビューの井上はこれまでにWBC・L・フライ級V1、WBO・S・フライ級V7達成後、18年5月にWBAバンタム級王座を獲得して3階級制覇を達成。昨年12月、バンタム級4団体統一に成功した。24勝21KO無敗。現在のランキングはWBCとWBOでS・バンタム級1位。試合時は30歳。身長165センチ。

 この日発表された対戦カードは以下の通り(試合順は暫定)。東洋太平洋S・バンタム級王者の武居由樹(大橋)は54キロ契約8回戦に出場。バンタム級進出の布石を打つ。

■4.7横浜アリーナ
◇WBC&WBO・S・バンタム級タイトルマッチ12回戦
王者スティーブン・フルトン(米)
×
挑戦者WBO1位・井上尚弥(大橋)

◇54キロ契約8回戦
武居由樹(大橋=東洋太平洋S・バンタム級王者)
×
ロニー・バルドナルド(フィリピン=同国バンタム級王者)

◇ライト級8回戦
今永虎雅(大橋)×調整中

◇日本ユースL・フライ級王座決定8回戦
坂間叶夢(ワールドS)×堀川龍(三迫)

◇フェザー級8回戦
岩下千紘(駿河男児)×調整中

◇フライ級6回戦
梶谷有樹(八王子中屋)×調整中

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