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WBCライト級挑戦者決定戦の吉野修一郎 4.8スティーブンソン攻略へ「パンチつないでいく」

2023年3月16日 16時00分

 4月8日(日本時間9日)米ニューアークで元2階級制覇王者シャクール・スティーブンソン(米)とのWBCライト級挑戦者決定戦に挑む吉野修一郎(三迫)が16日、東京・練馬のジムで練習を公開した。また、吉野は同日付けで東洋太平洋、WBOアジアパシフィック同級王座を返上したことを明らかにした。

「近づくにつれてワクワクが高まっている」と吉野

 ボクシング人生最大の大一番まで3週間あまり。この段階で気になるのは吉野(16勝12KO無敗)がプロで初めて対戦するサウスポー、五輪銀メダリストでもあるスティーブンソン(19勝9KO無敗)対策をどこまで進めているか――ということだろう。

 吉野はスティーブンソンを「反応がいいし、スピードがあって、距離感も良くて強い選手」と評価。椎野大輝トレーナーは「最近はフットワークを減らして(上体のわずかな動きでパンチをよける)達人の域に入っている印象。空間把握能力が抜群」と付け加えた上で、「吉野のボクシングをいかにするかがポイント」と繰り返した。

 ディフェンスのいいスティーブンソンは打たせてリターンを狙うスタイルを得意としている。パワーのある吉野はプレスをかけ、距離をつぶして手数を出していきたいところだ。吉野は「1発目、2発目は当たらないと思うのでつないでいきたい」と語る。言葉通り、この日のミット打ちではさまざまなアングルからパンチを繰り出し、スイッチも交える姿も見せ、「まずこないだろうというパンチを出していきたい」とその意図を説明した。

ミット打ちではさまざまなアングルからパンチを繰り出した

 本人が「パートナーに恵まれている」と語るように、これまで大橋ジムの今永虎雅と日本ライト級7位の保田克也、アマ世界選手権代表の自衛隊の秋山佑汰、同門の東洋太平洋S・ライト級王者永田大士らとスパー。特に大型ホープの今永とは一番多く拳を交えている。来週には世界選手権金メダリストの岡澤セオンとスパーをする予定というから、プロとアマの“オールジャパン”で吉野をバックアップしていると言えそうだ。

 世界的に層の厚いライト級で、日本選手が世界トップ級にアメリカで勝利を飾れば間違いなく快挙だ。「日本代表として戦ってくる」と意気込む吉野は29日に渡米し、ロサンゼルスで調整してからニューアークに乗り込むスケジュールとなっている。

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