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4.8寺地拳四朗の3団体統一戦中止 ゴンサレスがマイコプラズマ肺炎 代役と防衛戦を調整

2023年3月24日 15時49分

 WBA&WBC世界L・フライ級王者、寺地拳四朗(BMB)が4月8日、有明アリーナで予定していたWBO同級王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)との3団体統一戦が中止となった。ゴンサレスがマイコプラズマ肺炎を患った。主催の帝拳プロモーションは代役を立てて寺地の世界戦を開催する方向で調整に入った。

それでもスマイルを忘れない寺地

 寺地のもとに3団体統一戦中止の連絡が入ったのは公開練習が予定されていた前日、23日の夜。父の寺地永会長からのラインで知ったという寺地が「まさか」と絶句したのも無理はない。寺地は統一戦を逃すのは19年12月、対戦予定だったIBF同級王者フェリックス・アルバラード(ニカラグア)が体調不良で試合をキャンセル以来2度目。このときは試合1カ月前だったが、今回は2週間前だからさらにきつい。

 それでも寺地が「ありがたい」と話すように代役探しが急ピッチで始まっている。現時点でWBAフライ級2位のアンソニー・オラスクアガ(米)、WBO・L・フライ級13位のヘラルド・サパタ(ニカラグア)の2人が候補に挙がり、両選手から対戦の承諾は得ているという。問題は期限までにビザが取得できるかで、WBCとWBAの承認も必要になる。

 オラスクアガは4月15日、韓国・仁川で白石聖(志成)と対戦予定で日本に滞在中。寺地はスパーリングをした経験が何度かあり、「パワーがあってうまさもある」と評価した。サパタは情報が少なく、この日初めて映像をチラ見したという加藤トレーナーは「やりやすいサウスポーかなと思っている」と分析した。

寺地の強さにはトップアマの荒竹が舌を巻いていた

 寺地はゴンサレス戦に向けてサウスポー対策を進めてきた。これまで4月16日にダブル世界戦を控える重岡優大・銀次朗兄弟(ワタナベ)、S・フライ級で世界2階級制覇を目指す中谷潤人(M.T)、日本王座決定戦に出場する永田丈晶(協栄)、アジア選手権銀メダルのトップアマ荒竹一真(駒澤大)らと拳を交え、加藤健太トレーナーは「いろいろなタイプのサウスポーと練習してきたので、サウスポーならどんなタイプでも問題ない」と語っている。

 この日、寺地は荒竹と3ラウンドのスパーを披露し、テンポの速い荒竹の動きを封じて好調ぶりをアピール。鬱憤を晴らすかのようなスパーを終えると「練習すると集中できていい。(3団体統一戦中止は)残念だけど、勝てばまたできると思う。4団体統一の目標は持ったままでいたい」と気持ちを新たにした。

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