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ライト級で世界狙う吉野修一郎に熱い期待 4.9ニューアークの大一番 スティーブン戦を占う

2023年3月24日 16時09分

 吉野修一郎(三迫)の大舞台がいよいよ近づいてきた。4月8日(日本時間9日)、米国ニューアークのプルデンシャルセンターにてシャクール・スティーブンソン(アメリカ)と対戦。相手は不敗で3階級目となるライト級制覇を狙う超大物だが、日本を代表してアタックする吉野にボクシングファンが託す思いは熱い――。《ボクシング・ビート4月号より》

二人三脚で勝利を目指す吉野(右)と椎野トレーナー

 スティーブンソン戦に向けてピッチを上げている吉野。2月下旬、三迫ジムを訪れると、これから今永虎雅(大橋)とスパーリングを行うという。今永はまだプロ3戦ながら、アマチュアでは10冠、近い将来のチャンピオンを期待されるサウスポーである。

 いい時に来た。これが実に緊迫感のあるスパーリングだった。吉野がプレスをかけるところに今永が力強く鋭い左ストレート、アッパーを打ち込む。吉野もそれを承知で激しく合わせていく。体勢を崩さず回り込む今永を続けて追う――。

 吉野の強い圧力と6ラウンドを堂々わたり合った今永の力はさることながら、仮想シャクールとして吉野にとって得難いパートナーになるのではないかと思ったものだ。吉野の椎野トレーナー(元OPBFバンタム級王者)によると、岡澤セオンや秋山佑汰らアマチュアのトップ選手とも実戦練習をしていくという。

 さて、今回は吉野を最も知っていて、おそらくいま最もスティーブンソンをウォッチしているだろう椎野トレーナーの話を軸に勝負を占ってみたい。まずはスティーブンソンの特徴から――。

 「空間把握能力、そして支配能力も高い選手です。相手をこれ以上近づけさせない、自分のやりたい距離をギリギリでずっと保っている。よけるのも小さいスウェーバックやバックステップでこなすのを見ると、相手が入れなくなるような“スティーブンソン・ゾーン”があるのかなと思ってしまいますね。こちらはアレをつくらせたくない。最悪のパターンはオスカル・バルデス戦です。バルデスが前に出れない、止められる、崩される、それで空回りで終わった。最後は(遊んで)走って逃げられましたからね、お客さんに対してもあんな試合は見せたくない」

 両者のスタイルからして、どう考えても試合は吉野が追いかける展開。なるほどバルデスの二の舞はごめんだが、バルデスに比べて希望を見いだせる点もある。サイズ、フィジカル面、タフネスなどは、ウェルター級から下げてきた吉野のアドバンテージとなるというのが一つ。スティーブンソンが今回ライト級のデビュー戦であることも吉野には追い風になるかもしれない。

 「吉野はぐいぐい行きますから、その圧力に期待したい。追いかけるにしても同じやり方ばかりじゃダメなので、内側から外側から、スイッチしたり何通りも準備しています。追い方、リングの使い方をうまくやらないといけません。うまくやれればロープを背負わせられるでしょう。..

 吉野の参謀が描くスティーブンソン攻略――ライト級注目の一戦の展望記事全文は発売中のボクシング・ビート4月号に掲載しています。

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