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若き王者ヘイニーにロマチェンコ挑む 5.20ライト級4団体統一戦キックオフ会見

2023年3月31日 14時49分

 5月20日ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナで開催されるライト級4団体統一戦の記者会見が現地時間30日、ロサンゼルスで開催された。4団体統一王者デビン・ヘイニー(米)と元3団体統一王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)が決意を表明した。

ヘイニー(左)とロマチェンコ

 24歳のヘイニー(29勝15KO無敗)は会見で「私は2019年からこの試合を待ち望んでいた」と語ったように、この2人には因縁がある。19年9月、WBC暫定王座を獲得したヘイニーはすぐさま正規王者ロマチェンコとの対戦を希望したが、WBCはヘイニーを正規王者に昇格させて、ロマチェンコをフランチャイズ王者に認定。翌年、ロマチェンコはテオフィモ・ロペス(米)に敗れて王座を失い、2人が交わることはなかった。

 その後、ロペスに勝利したジョージ・カンボソスJr(豪)にロマチェンコが挑戦するはずだったが、母国が戦禍に見舞われ、代わりにカンボソスに挑戦して統一王者になったのがヘイニーだ。ヘイニーは「彼がベルトを保持しているとき、私と戦うとしなかった」とロマチェンコをチクリと刺しながら、「私はよりよいファイターになった。最終的にこのときが来て幸せだ」とこの試合を大いに歓迎した。

 35歳のロマチェンコ(17勝11KO2敗)はロシアのウクライナ侵攻により領土防衛隊に入って戦列を一時離れ、昨年10月に復帰。ロペス戦以来2年半ぶりに迎える世界戦を前に「これは私にとって2度目のチャンス。機会を与えてくれたヘイニーに感謝したい」と世界王座返り咲きに意欲を見せた。

 ロマチェンコは「一度戦争が始まれば、だれも将来のことなど考えられない」と戦争が人々の生活に与える影響について触れながら、「この先何が起きるかはだれも分からない。リングの中ではあらゆることが変わりうる。私はハードにトレーニングをして準備をするだけだ」と達観したコメントを発した。

 イベントの前座には前WBOフライ級王者の中谷潤人(M.T)が出場。アンドリュー・モロニー(豪)とWBO・S・フライ級王座決定戦を争う。Photos by TopRank

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