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ラスベガスで2階級制覇の中谷潤人が帰国「日本とアメリカ両方でやっていきたい」

2023年5月25日 19時54分

 20日(日本時間21日)に米ラスベガスでWBO・S・フライ級王座を獲得し、2階級制覇を達成した中谷潤人(M.T)が25日夕、羽田空港着の便で帰国。空港で開かれた記者会見に村野健会長、弟の龍人マネジャーと3人で出席した。

会見では何度も笑顔を見せた

 アンドリュー・モロニー(豪)との王座決定戦は最終回、中谷の放った左フックでモロニーが失神KOという衝撃の結末。多くの関係者、ファンから「すごいKOだった」と祝福を受けた中谷は偶然のバッティングでカットした眉間を5針ほど縫い、応援に来た両親を含めた家族でラスベガスを観光してから帰国した。

 年間KO賞の呼び声もあるフィニッシュについて問われた中谷は「アップのときからパンチが切れていた。当たれば倒せるという感覚があった。12ラウンドが始まる前にルディから『タイミング』と声をかけてもらったのが良かったと思う」とKOが生まれた背景を説明。「自分のキャリアの中でもああいう意識を飛ばすようなKOはしたことがない。いい舞台でああいうパンチを出せたことは自信になった」と納得の表情を浮かべた。

 ラスベガスのリングは「いいパンチがあたれば歓声が上がるので気持ち良く試合ができた」そうで、MGMグランド・ガーデン・アリーナという舞台を大いに堪能した様子。今後は「日本とアメリカの両方でやっていきたい」とさらなる飛躍に胸を躍らせた。

左から龍人マネジャー、中谷、村野会長

 今後について、村野会長は「本人が希望する統一戦と、防衛戦という選択肢がある。次の試合に向けて相手がだれになってもいいように進めていきたい」と話し、具体的にはまだ何も決まっていないと強調。「コンディション的には秋ごろがいいと思う」との見通しを示した。

 中谷は「(S・フライ級は)名前のある選手が多いので、楽しい試合をお見せできると思う」とこのクラスを牽引するWBC王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)をはじめとする強豪との対戦を希望。また、「今回も最後は楽じゃなかった。体と相談しながら決めたい」とタイミングを見てバンタム級に上げる可能性も示した。

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