「3150FIGHT SURVIVAL vol.5 vol.6」（6.10エディオンアリーナ大阪第2競技場）の記者会見が25日、都内で開かれ、2部興行の全カードが発表された。12時30分スタートのvol.5は日本ヘビー級王者の但馬ミツロ（KWORLD3）が、17時15分開始のvol.6はS･フェザー級世界ランカーの力石政法（緑）がメインを務める。

　S･フェザー級のWBOアジアパシフィック王者でWBC6位、WBO9位にランクされる力石がリカルド・ヌニョス（パナマ）と134ポンド契約10回戦を行う。

　ヌニョス（23勝21KO5敗）は連敗中ながら19年7月にWBA･S･フェザー級王者だったジェルボンテ・デービス（米）に挑戦経験のある実力者（結果は2回TKO負け）。力石は「デービスより派手に倒して、力石なら世界チャンピオンに確実になれると思われるような試合がしたい」と力強く言い切った。

　今年1月、WBOアジアパシフィック王者の木村吉光（志成）を5回KOで豪快に下すなど評価がうなぎ登りの力石（13勝8KO1敗）は「東洋、アジアのベルトには興味がない。チャンスがあれば必ずベルトをモノにできる自信がある」とコメントにも勢い。今回の試合を“世界前哨戦”と位置づける。

　3150FIGHTのプロモーター、亀田興毅氏は今回の試合内容を見た上で判断すると前置きしつつ、「プロモーターとして必ず世界戦を組みたい」と力石のバックアップを約束した。

　昼の部のメインを務める但馬は昨年のプロデビューから5連続1ラウンドKO勝ちをマーク。今回対戦するルイス・マリン（ベネズエラ）は10勝7KO4敗の36歳で、いままでの対戦相手の中では一番キャリアがある。

　但馬は先を見据えて現在、元ヘビー級3団体統一王者アンソニー・ジョシュア（英）のスパーリングパートナーを務めたことがあるというジェイミー・トシケバ（英）を日本に招いてスパーリング合宿中。身長193センチ、体重120キロという世界規格のヘビー級と初めてスパーを経験している但馬は「手応えはめちゃくちゃあるし、自分の足りないところもすごく勉強になっている」とトレーニングの充実ぶりをアピールした。

　これまで格下選手をねじ伏せる圧勝劇を重ねてきた但馬は「今回はカウンターだったり、ディフェンスの中からパンチを合わせたり、いろいろやってみたい」と初回KOにこだわらず、技術とパワーの両方を披露するつもりだ。

　Vol.5のセミセミには奈良・王子工高、東洋大で活躍し、国体優勝経験を持つ政所椋（KWORLD3）がアッカポン・ヌガムカエオ（タイ）とプロデビュー戦となるS･フライ級6回戦を行う。

　政所は「自分は圧力をかけて仕留めにいくガチガチのファイター。面白い試合を見せることができる。将来は（井上）尚弥選手のように注目されるスーパーチャンピオンになりたい」と言葉に力を込めた。イベントの模様はABEMAで無料ライブ配信される。

■3150FIGHT SURVIVAL vol.5（12時30分開始）
◇ミドル級4回戦（西日本新人王準決勝）
ハンマー・ゴリラ（JM･加古川）×冨永一希（仲里）

◇バンタム級4回戦（西日本新人王準々決勝）
長岡嶺（石田）×烏頭尾一輝（アポロ）

◇バンタム級4回戦（西日本新人王準々決勝）
宇都優大（ウォズ）×久高秀悟（仲里）

◇女子L･フライ級6回戦
池本夢実（琉球）×緒方汐音（KWORLD3）

◇ウェルター級6回戦
栗栖陸生（博多協栄）×中川凌太（KWORLD3）

◇S･フライ級6回戦
アッカポン・ヌガムカエオ（タイ）×政所椋（KWORLD3）

◇日本S･ミドル級王座決定戦
野中悠樹（渥美）×帝尊康輝（一力）

◇ヘビー級8回戦
ルイス・マリン（ベネズエラ）×但馬ミツロ（KWORLD3）

■3150FIGHT SURVIVAL vol.6（17時15分開始）
◇ライト級4回戦
木津西恵斗（オール）×髙橋太陽（石田）

◇Ｓ･フェザー級4回戦
西条葵（升田）×伊集院嵐（SFマキ）

◇フェザー級6回戦
原田海舟（ミツキ）×スクパスリード・ポンピタック（タイ）

◇ライト級6回戦
樋口和輝（ARITOMI）×竹嶋宏心（KWORLD3）

◇S･フライ級8回戦
岩﨑圭祐（オール）×吉田京太郎（ワタナベ）

◇フェザー級4回戦
服部壮志（スパイダー根本）×藤崎美樹（KWORLD3）

◇ウェルター級4回戦
豊中勇左（ワイルドビート）×福重浩輝（KWORLD3）

◇S･フェザ級8回戦
奈良井翼（RK蒲田）×デッチャディン・ソーンシリスッパティン（タイ）

◇134ポンド契約10回戦
力石政法（緑）×リカルド・ヌニョス（パナマ）