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6月国内注目カード 2つの日本王座決定戦は注目の新鋭対決 元世界王者ドヘニーが来日

2023年6月2日 16時00分

 国内のボクシングは6月も好カードがそろっている。男子の井岡一翔(志成)がWBA・S・フライ級王者ジョシュア・フランコ(米)とダイレクトリマッチ、女子の晝田瑞希(三迫)がWBO同級王座の防衛戦と世界タイトルマッチ2つ入っているが、ここではそれ以外の地域王座戦を紹介したい。

 空位の日本王座決定戦、13日のS・フライ級と29日のS・バンタム級はそれぞれ初の日本チャンピオンを狙う若手の対決で興味をそそられる。S・フライ級はともにアマチュアのキャリアがある川浦龍生(三迫)と高山涼深(ワタナベ)によるサウスポー対決。どちらに転ぶか分からない好カードである。

 S・バンタム級は昨年12月に世界ランカーを下したサウスポーの下町俊貴(グリーンツダ)と、高い潜在能力を誇る大湾硫斗(志成)の対戦。ともに一撃で相手を倒す強打の持ち主で、KO決着が大いに期待できそうだ。

 29日のメインはWBOアジアパシフィックS・バンタム級王者の中嶋一輝(大橋)が締める。対戦相手が日本で岩佐亮佑を下してIBF世界同級王座を獲得したTJ・ドヘニー(豪)というのには驚いた。

 タイトルマッチ以外では、元世界王者で40歳の高山勝成(石田)が11日、KBSホール京都のリングに登場。21年5月、アメリカでWBO・L・フライ級王者エルウィン・ソト(メキシコ)に敗れて以来のリングでジョエル・リノ(比)とL・フライ級8回戦。

 また、12日には元日本ミニマム級王者の石澤開(M.T)が昨年4月、WBOミニマム級タイトルマッチで計量失格となって以来の復帰戦。フライ級8回戦でジェイセバー・アブシード(比)と対戦する。6月のカード(7月1日まで)をタイトルマッチを中心に並べてみた。

◇6月3日 後楽園ホール WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT(U-NEXT)
WBOアジアパシフィック・ライト級王座決定戦
保田克也(大橋)×アピチェット・ペッチマネー(タイ)

◇6月4日 TACHIHI Presents GENKOTSU vol.7 東京・アリーナ立川立飛
東洋太平洋女子S・バンタム級王座決定戦
菊池真琴(石川ジム立川)×藤原茜(ワタナベ)

◇6月10日 エディオンアリーナ大阪第2競技場 3150FIGHT SURVIVAL vol.5(ABEMA)
日本S・ミドル級王座決定戦
野中悠樹(渥美)×帝尊康輝(一力)

◇6月13日 後楽園ホール ダイヤモンドグローブ(フジテレビ、FOD)
日本S・フライ級王座決定戦
川浦龍生(三迫)×高山涼深(ワタナベ)

WBO女子世界S・フライ級タイトルマッチ
王者 晝田瑞希(三迫)×挑戦者ケーシー・モートン(米)

◇6月24日 東京・大田区総合体育館 Life Time Boxing Fight15(ABEMA)
WBA世界S・フライ級タイトルマッチ
王者ジョシュア・フランコ(米)×挑戦者 井岡一翔(志成)

東洋太平洋S・フェザー級王座決定戦
森武蔵(志成)×渡邉卓也(DANGAN AOKI)

◇6月29日 後楽園ホール フェニックスバトル101(Lemino)
WBOアジアパシフィックS・バンタム級タイトルマッチ
王者 中嶋一輝(大橋)×挑戦者TJ・ドヘニー(豪)

日本S・バンタム級王座決定戦
下町俊貴(グリーンツダ)×大湾硫斗(志成)

◇7月1日 後楽園ホール WHO’S NEXT DYNAMIC GLOVE on U-NEXT(U-NEXT)
WBOアジアパシフィックS・フライ級タイトルマッチ
王者 中川健太(三迫)×挑戦者 白石聖(志成)

日本フライ級タイトルマッチ
王者 永田丈晶(協栄)×挑戦者 飯村樹輝弥(角海老宝石)

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