2014年9月6日土曜日

五十嵐俊幸、復帰戦は負傷判定勝ち 岩佐亮佑は快勝

 6日東京・後楽園ホールのダイナミックグローブは、メインイベントに元WBC世界フライ級王者の五十嵐俊幸(帝拳)が登場。1年ぶりの復帰戦でフィリピンL・フライ級4位のレンレン・テソリオに9回1分3秒負傷判定勝ちを収めた。スコアは3-0で86-85、87-85、88-86。試合はS・フライ級10回戦で行われた。

 昨年4月に世界タイトルを八重樫東(大橋)に奪われた五十嵐は9月の再起戦に勝利。その後12月に左肩の痛みを訴え手術に踏み切り、リハビリをへてこの日の復帰戦を迎えた。

 サウスポーの五十嵐はジャブ、左ボディストレートなど慎重な組み立てでアウトボクシングを機能させる滑り出し。徐々にリードを広げるかと思いきや、初来日の13勝4KO4敗3分のテソリオはなかなかの実力者だった。テソリオは3回に左フックを合わせてクリーンヒットを奪うと、4回には右ストレートをカウンターで叩き込み、元世界王者を慌てさせた。

 中盤以降も五十嵐がジャブ、左ストレートを決めれば、テソリオが左フックや右を決める拮抗した展開。それでも五十嵐は7、8回に左ストレートを決め、連打で畳み掛けてテソリオを下がらせた。9回に偶然のバッティングで五十嵐が右目上部をカット。出血がひどく試合が終わった。戦績を19勝11KO2敗1分とした五十嵐は今後S・フライ級で世界2階級制覇を目指す。

 セミではOPBF東洋太平洋バンタム級王者の岩佐亮佑(セレス)が54.5キロ契約10回戦でロミー・ワッサー(インドネシア)を2回1分3秒KOで下した。

 OPBF王者の岩佐とワッサーは明らかな実力差があったが、この日の岩佐がもたつくことはなかった。上体を動かしながらラフにフックを振り回してくるワッサーに対し、岩佐はジャブをしっかり突き、右ボディ、左ストレートも突き刺して冷静に対処。2回に左ストレートを決めてインドネシア人に10カウントを聞かせた。いつでも世界挑戦の準備ができているという岩佐は、どの団体で世界戦が決まってもOKとしながら、IBF王座決定戦でスチュアート・ホール(英)と対戦するランディ・カバジェロ(米)の名前を挙げた。

◇フェザー級8回戦
末吉大(帝拳)[3-0(78-74×3)]長井祐太(勝又)
 けがでブランクを作った末吉は13年5月以来1年4ヵ月ぶりの試合。元ランカーのベテラン長井に対し、距離を取ってジャブを突く慎重な立ち上がり。追いかける長井に対し、3回に右カウンターをヒットして好機を作った。その後も末吉は足を使い、カウンターを当てるボクシング。長井は終盤ようやく末吉をつかまえてボディ攻撃を見せたが及ばなかった。末吉は7勝(5KO)1敗。長井は28勝19KO10敗4分。