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天笠尚が再起戦に勝利、モデル高野がOPBF王座獲得

2015年6月10日 20時43分

 第372回ガッツファイティングが10日、東京・後楽園ホールで開催され、セミのフェザー級10回戦は、前OPBF同級王者の天笠尚(山上)がパトムシット・パトムポン(タイ)に3-0判定勝ち。昨年大みそかに敗れたS・バンタム級統一王者ギジェルモ・リゴンドウ(キューバ)戦からの再起に成功した。また、モデルボクサーの高野人母美(協栄)が判定勝ちでOPBF女子S・バンタム級タイトルを獲得した。

天笠尚が再起戦勝利、モデル高野がOPBFタイトル獲得(ボクシングニュース)
再起戦でタフな試合をした天笠(右)

 本来のフェザー級に戻した天笠だったが、序盤はパトムポンが健闘した。サウスポースタイルから左の強打を打ち込み、天笠をロープに追い込んで連打を披露。その後もよく動いて天笠になかなか的を絞らせなかった。

 2回から徐々にペースアップした天笠は、プレスをかけてショートパンチ、ボディ攻撃でパトムポンを追い込んでいく。4回にバッティングで右目を大きく腫らしながら、5回にボディーブローでダウンを奪った。しかしパトムポンは6回に猛反撃を見せるなど、ガッツのある選手だった。天笠は最終回にパトムポンをダウン寸前まで追い込んだが、KOはならなかった。スコアは98-92、98-91、99-91。「退屈な試合をしてしまったすいません」と語った天笠は29勝19KO5敗2分。パトムポンは12勝5KO4敗。

タイトルを獲得した高野(右)

◇OPBF女子S・バンタム級王座決定戦
高野人母美(協栄)[3-0(80-71×3)]ノーンブア・ルークプライアリー(タイ)
 長身の高野はルークプライアリーと20センチほどの身長差を生かした。高野は初回から単発ながらジャブと打ちおろしの右で試合を優勢に進めた。5回にヘッドバッティングで減点1を食らったルークプライアリーは6回あたりからダメージもありかなりガス欠状態。しかし高野も疲れが見え、仕留めることはできなかった。「こんないい加減な私でもベルトを獲ることができた。本当にうれしい」と語った高野は8勝5KO1敗。ルークプライアリーは11勝1KO13敗1分。

◇64.5キロ8回戦
松山和樹(山上)[TKO3回1分24秒]鈴木義行(マナベ)
 日本S・ライト級5位の松山が2回に伸びのある右ストレートを決めて鈴木からダウンを奪った。ここは鈴木が闘志を見せてピンチをしのぐが、3回に体格に優れた松山が連打を見舞ったところでストップ。松山は12勝6KO5敗。鈴木は5勝1KO8敗5分。

◇ライト級8回戦
恩庄健太(渡嘉敷)[3-0(79-74、80-73×2)]サン・サックナロン(タイ)
 3月にS・バンタム級ランカーのジョナタン・バァト(カシミ)に敗れ、プロ初黒星を喫した日本ライト級12位、恩庄が再起のリング。初回に圧力をかけて攻勢に出たが、2回にサックナロンの反撃にあってからは慎重。コンビネーションでサックナロンを崩しにかかったが、最後まで山場は作れなかった。恩庄は5勝3KO1敗。

◇バンタム級8回戦
石川貴章(角海老宝石)[TKO4回44秒]小野木協栄(協栄)
 元ランカーの石川が初回からジャブと右クロスをヒットさせた。小野木のカウンターを浴びてヒヤリとするシーンもあったが、4回に右を決めて小野木をキャンバスに突き落とすと、続く場面でストップ。石川は11勝6KO6敗。攻撃的だったが、パンチをもらいすぎた小野木は6勝3KO7敗1分。

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