2015年6月17日水曜日

安河内元事務局長裁判、控訴審もJBCが全面敗訴

 日本ボクシングコミッション(JBC)を懲戒解雇された元事務局長の安河内剛氏が解雇処分の無効などを訴えた裁判の控訴審で、東京高裁は17日、JBCによる控訴を棄却する判決を下した。

 判決によると、JBCは2011年6月、業務上の不手際を理由に安河内氏を降格処分、配置転換したのち、12年6月に懲戒解雇とした。これに対して安河内氏が地位保全などを求めてJBCを訴え、東京地裁は昨年11月、JBCの処分を「人事権の濫用」と認定。未払い賃金の支払いを命じ、安河内氏の本部事務局長としての地位も認めた。この判決を不服としてJBCは控訴したが、高裁は地裁の判決内容を全面的に支持し、控訴を棄却した。

 判決後に司法記者クラブで記者会見した安河内氏は「3年は短いようで長かった。今回控訴が棄却され、JBCは本部事務局長が2人いる異常事態になっている。この判決を受け止めて、現状を改善する方向に舵を切ってほしい。JBCの理事、評議員の方々にはこの判決文を読んでほしい」と訴え、「一刻も早く戻って通常通りの勤務をしたい」と述べた。

 判決を受けてJBCは「判決文が届いていないので、内容についてコメントできない。判決文をよく読んで、今後の対応を決めたい」とした。上告は判決文が届いてから2週間以内と期限が定められているが、この手の労働裁判で上告する例は極めてまれだという。

 なお、JBCは今回の件にあたり、安河内氏以外に3人の職員を懲戒解雇処分としたが、うち1人は一審判決前に和解、2人は一審で勝訴している。


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