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2016年5月8日日曜日

カネロが6回ワンパンチKO、序盤はカーンが善戦

 今年上半期注目のビッグマッチ、王者サウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)と挑戦者アミール“キング”カーン(英)のWBC世界ミドル級タイトルマッチが7日(日本時間8日)、米ラスベガスのT-モバイル・アリーナで挙行され、カネロが6回2分37秒KOでカーンを下し、初防衛に成功した。試合はミドル級リミットから5ポンド軽い155ポンド契約で行われた。

 ウェルター級からクラスを上げたカーンを、昨年11月にミゲール・コット(プエルトリコ)に勝利して2階級制覇を達成したカネロが迎えた大一番。スピードで上回るカーンが初回、右ストレートを打ち込んで満員のアリーナを盛り上げる。カーンは体格的に見劣りせず、スピードも落ちていない印象。左右によく動くカーンの前に、カネロのパンチは空を切り、カネロがどう立て直していくかに興味が集まった。

 カネロは圧力を強めてカーンを追い込もうとし、ボディへのパンチも意識し始めたが、カーンが動いて的を絞らせないため、なかなか手数が伸びないもどかしい展開。ペースのつかめないカネロは5回に左フック、6回にジャブを当ててようやく調子を上げてきたかに見えた矢先、劇的なクライマックスがいきなり訪れた。カネロが踏み込んで放った右がカーンのアゴをカウンターで直撃。バッタリと仰向けに倒れたカーンはピクリともせず、主審が即両手を交差した。

 序盤苦しみながらも強打爆発で劇的KO勝ちのカネロは47勝33KO1敗1分。よく仕上げて試合を盛り上げたカーンは31勝19KO4敗。

 WBCは勝者に対し、WBAスーパー&IBF王者でWBC暫定王者ゲンナジー“GGG”ゴロフキン(カザフスタン)との対戦を義務付けている。試合後はゴロフキンがリングイン。インタビューを受けたカネロは「自分がリングに上がれと言ったんだ。私は絶対にGGGを倒して見せる。いまからグローブをつけてもいい」と息巻いた。カネロ陣営はミドル級リミット(160ポンド)より軽いキャッチウエートでの対戦を希望しており、交渉の行方が注目される。

 敗れたカーンは「私はこの大きな挑戦を受けないわけにはいかなかった。今後はナチュラルウェート、147ポンド(ウェルター級)に戻るつもりだ」と話した。

 アンダーカードでは、強打の元IBF世界ミドル級王者デビッド・レミュー(カナダ=写真右)はグレン・タピア(米)に4回56秒TKO勝ち。昨年10月、ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)とのミドル級統一戦以来となる再起戦に勝利し、NABO北米同級王座を獲得した。

 レミューはスタートから圧力をかけ、得意の左フックや右ストレートを打ち込んでいった。タピアは冷静に対処しようと試みたが、徐々にガードの合間を突き破られていく。迎えた4回、レミューの左フックでグラついたところに、右をフォローされてダウン。すぐさま立ち上がり、試合再開かに思われた矢先、タピアのセコンドが棄権を申し出てTKOとなった。レミューは35勝32KO3敗。ストップに不満顔だったタピアは23勝15KO3敗。

 無敗のホープ、フランキー・ゴメス(米)と2014年にダニー・ガルシア(米)に挑戦したWBAとWBCのS・ライト級2位につけるマウリシオ・エレラ(米)の一戦は、ゴメスが100-90×3のフルマークでエレラに勝利。戦績を21勝13KO無敗とした。Photos/GBP