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JBCの解雇無効、安河内元事務局長が来週にも復職

2016年6月16日 18時34分

  日本ボクシングコミッション(JBC)を懲戒解雇され、解雇処分の無効などを訴えた裁判に勝訴した安河内剛元事務局長が16日、東京・霞が関の東京司法記者クラブで記者会見を開いた。早ければ来週にも職務に復帰するという同氏は、一連の騒動の責任の所在を明確にすることや、組織のコンプライアンスの確立を訴えた。

「早く仕事がしたい」と意欲を見せた安河内氏

 裁判は一審、二審と安河内氏の全面勝訴となり、最高裁も6月8日にJBCの上告を棄却。法廷闘争に決着をつけた安河内氏は「4年の歳月がかかるとは思っていなかった。もうやめたほうがいいと思うこともたびたびあったが、私と仲がいいという理由だけで3人の職員が解雇されたこと、私をサポートしてくれる人もいて、ここまでやることができた。これから(JBCに)戻って何ができるのか。気を引き締めていきたい」と語った。

 安河内氏は復職にあたり、一連の騒動の責任の所在を明確にするための調査委員会(第三者委員会)の設置、組織コンプライアンスの確立、解雇に伴い解任された理事職の復権などを求めた。

 特にコンプライアンスに関してはJBCの姿勢を厳しく批判した。記者会見で配布した文書によると、JBCは本裁判で控訴が高裁に棄却された後の10月、定款を変更して本部事務局長の上に統括本部長を新設することを理事会で決議。事務局長職の給与規定などを変更し、人事権と予算執行権も同職から奪った。

 これに対し、安河内氏の代理人は「これは安河内氏が復職することを見越して、その権限をはく奪する目的でなされたものである。司法判断を踏みにじる行為である。特に、本部事務局長から人事権、予算執行権を奪い、本部事務局長の上に統括本部長を置きそこに今回の騒動の首謀者である浦谷(信彰)氏を任命したことは極めて悪質な行為である」と切り捨て、判決通りに権限を安河内氏に戻すよう求めた。

 現在は安河内氏が代理人を通じてJBCに協議を申し入れている段階。JBCの代理人は安河内氏の復職そのものは認め、同氏は来週にもJBCに出勤する見通しだ。しかし、どのような形で、どのような職務に就くのかは今後の協議次第とのこと。また、安河内氏の代理人はJBCの対応次第ではさらなる法廷闘争も辞さない構えを示しており、事態が落ち着くまでにはまだまだ時間がかかりそうだ。

浦谷統括本部長の話「いろいろと向こうの主張が出ているみたいですが、コメントすることはありません。当方としては、安河内氏にすみやかに出社するよう命じております」。

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