2017年7月10日月曜日

亀田和毅“世界前哨戦”勝利、モラレスに大差判定

 メジャー4団体で世界ランク入りしている元WBO世界バンタム級王者の亀田和毅(協栄)が10日、後楽園ホールの「A-sign.Bee5」でイバン・モラレス(メキシコ)に3-0判定勝ち。“世界前哨戦”と銘打った試合に勝利した。スコアは100-90×2、99-91。なおモラレス兄弟の長兄、元4階級制覇のエリク・モラレスは来日しなかった。

 亀田3兄弟とモラレス3兄弟の“三男対決”とプロモーションされた今回の一戦。話題だけでなく、元世界王者の亀田と世界挑戦経験のあるモラレスとの対戦とあって、その中身も注目された。

 先手を取ったのは亀田。パワフルな右を上下に打ち込み、スタートから倒しにいく気持ちは十分だ。サウスポーのモラレスはガードを固め、まずは亀田のアタックを防ぎながら、コンビネーションで対抗する。3回に亀田の右がモラレスの顔面をとらえるが、モラレスも左を決めて食い下がった。

 しかしスピードとパワーでは亀田が上。4回に右でモラレスを後退させると、右拳を振り回しながらモラレスを追いかけて観衆を沸かせる。後半はラウンドが進むにつれ、亀田のコンビネーションが威力を増し、ボディ攻撃に加えて、右もクリーンヒット、さらにリードを広げる。ダメージもあるはずのモラレスは勝負をあきらめず、右アッパー、左ストレートで意地を見せる。

「前回の試合よりだいぶ進歩したと思う」

 亀田は最後までKOを狙って攻めたが、モラレスが粘り抜き、2試合続けて大差判定勝ちという結果になった。亀田は34勝20KO2敗。「7年ぶりくらいのサウスポーで、相手もよく、それをフルマークに近い形で勝てたのはよかった。前回の試合よりも一歩二歩踏み込めたので進歩したと思う」と語った。モラレスは31勝19KO3敗。

中嶋は苦しみながら勝利

◇バンタム級8回戦
中嶋孝文(竹原&畑山)[2-1(76-75×2、75-76)]ジョン・レイ・ロガティマン(比)
 中嶋よりひと回り小さいロガマティンはやる気満々。スタートからオープン気味のパンチを振り回して中嶋に迫る。これがブロッキングで冷静に対処した中嶋は、2回に右、ボディ攻撃を決めてペースを掌握するかに見えた。しかし比人の勢いはすぐに止まらず、3回には息を吹き返す。調子の上がらない中嶋はボディ打ちなどを決めるシーンもあるが、ロガティマンの右を時折浴び、不安定な戦いぶり。最終回はロガティマンが優勢だった。ロガティマンは初回終了ゴング後の加撃で減点1。最終的に減点が効いた。中嶋は28勝12KO9敗1分。ロガマティンは6勝2KO6敗2分。

垂水がランカー佐藤から勝利

◇65.5キロ8回戦
垂水稔朗(協栄)[3-0(77-75×2、79-74)]佐藤矩彰(新日本木村)
 日本ウェルター級9位のサウスポー佐藤は出入りのボクシング。序盤は佐藤がスピードで上回り、ボディ攻撃も見せたが、垂水の右強打が浅くヒットするシーンもあり、目の離せない試合となる。2回に佐藤のパンチで垂水が左目上部をカット。中盤以降はパワーで勝る垂水が手数は少ないものの印象的な右をヒットし、ダメージングブローで上回って勝利を引き寄せた。うれしいランカー撃破の垂水は7勝3KO3敗3分。後半なかなか攻め込めなかった佐藤は5勝2敗1分。

◇62.0キロ8回戦
高見良祐(鴻巣茂野)[TKO2回2分38秒]ジャムジュット・サイトーンジム(タイ)
 長身でよく動くジャムジュットに対し、高見はジャブをていねいに突いた。2回、左アッパーが軽く当たってジャムジュットがダウンすると、高見はさらに右ストレート、左ボディで2度ダウンを追加してフィニッシュした。高見は10勝9KO2敗。ジャムジュットは9勝3KO3敗。

矢吹が初代日本女子MF級王者に前進

◇女子MF級6回戦(日本女子王座決定トーナメント準決勝)
矢吹純(協栄)[TKO5回1分57秒]下岡由美子(厚木ワタナベ)
 スピードで勝るサウスポーの矢吹が初回から下岡を圧倒。左ストレート、右フックを浴びせ続け、下岡の顔面がラウンドを追うごとに腫れあがった。下岡もガッツを見せたが、5回にストップ。デビューからの連勝を8(4KO)に伸ばした矢吹は決勝で小村楓香(グリーンツダ)と対戦する。下岡は3勝1KO4敗。

中川は亀田への挑戦アピール

◇フェザー級8回戦
中川勇太(角海老宝石)[TKO1回2分59秒]シワラット・サイトーンジム(タイ)
 日本S・バンタム級1位の中川勇太(角海老宝石)が初回に左ボディブローで2度ダウンを奪ってフィニッシュ。試合後、マイクを手にすると「亀田選手はボクシング界の風雲児。昔からファンでした。ぜひ試合をしてほしい。もし試合をしてもらえるならファイトマネーはいらない!」とアピールした。中川は21勝12KO4敗1分。