因縁の再戦、デービスが大差勝ち 元王者ノーマン再起

現地時間16日、米国バージニア州ノーフォークにてトップランク主催興行が行われ、メインイベントのスーパーライト級12回戦はWBOスーパーライト級1位、IBFでは4位のキーショーン・デービス(米国/140ポンド)がWBC19位のナヒール・オルブライト(米国/139.7ポンド)に12回判定勝ちした。スコアは117-109、118-108が2者の3-0。

判定勝ちをおさめたデービス㊨ photo/Top Rank

昨年6月、セットされていたWBOライト級王座初防衛戦となるエドウィン・デ・ロス・サントス(ドミニカ共和国)戦計量で4.3ポンド(約1.9㎏)超過、王座剥奪となり試合を中止に追い込んだデービスにとって再起2戦目のリング。両者は23年10月に対戦し、デービスが10回判定勝利(2対0)したものの禁止薬物(マリファナ)使用が発覚しノーコンテストとなったもの。また昨年6月、オルブライトはキーショーンの兄ケルビンに初黒星をつけた試合後、控室でキーショーンらデービス兄弟に暴行を受け、地元警察も出動するほどの大乱闘となった。こうした因縁をベースにアメリカのメディアはこぞって『UNFINISHED BUSINESS』と煽っていた。

デービスがコンビネーションを出すだけで歓声が挙がるホームタウン。静かな立ち上がりだったが、2ラウンドは手数でデービスが取るものの上背で勝るオルブライトの多彩な左にやりづらさを感じている印象もあった。ラウンドが進むにつれ徐々に揉み合いが増加、噛み合わない展開となった。

ポイントこそ手数と攻勢のデービスながら、これはこれでオルブライトの持ち味とも言え、デービスはストレスが増していくようだった。7ラウンドには揉み合い時にデービスがオルブライトを抱え込んでキャンバスに投げ落とすとマリク・リナド(米国)レフェリーは悪質と判断し、2ポイントの減点を科した。

クリンチばかりのレフェリーが忙しい展開が続き、11ラウンドは疲れを見せるオルブライトにデービスがワンツーからパンチをまとめ、KOを期待する会場から歓声が挙がるものの決定打は打ち込めない。最終回もデービスが攻勢を強めるがオルブライトのクリンチワークに阻まれゴング、フルラウンドを終えた。

元WBOライト級王者、27歳のデービスは15勝10KO1ノーコンテスト。30歳のオルブライトは17勝7KO3敗1分。

 

 

ワグナーをしとめて再起のノーマン photo/Top Rank

■元ウェルター級王者ノーマンが再起
セミファイナル、来日経験を持つ前WBOウェルター級王者、ブライアン・ノーマンJr(米国/148ポンド)が昨年11月のデビン・ヘイニー(米国)戦から再起。ウェルター級10回戦でジョシュ・ワグナー(カナダ/147.7ポンド)に2ラウンド1分24秒TKO勝ちした。

これまでトレーナーとして就いていたノーマンSrと決別しロニー・シールズ・トレーナーとタッグを組んだノーマンJr。試合前には「非常に難しい決断だった。家から離れて自分のことをやらなくちゃいけないと考えたんだ。私は父のおかげで真っ当な人間になれたし世界チャンピオンにもなれた。辛い会話だったけれど2人で何度も話し合って、それぞれがやるべきことをやらなくちゃいけないと決めたんだ」と述べ、リングに上がっていた。

「(ロニー・シールズから)左の重要性を学んだ」と語ったように初回、左でペースを握ったノーマンは2ラウンド序盤、ジャブから右を浴びせるとワグナーはずるずると後退し、コーナーに詰まる。連打を浴びたワグナーは右フックで尻もちをついてダウン。エリック・イリザリー(米国)レフェリーはカウント8で再開したが、ノーマンの追撃を浴びるとワグナーは再びコーナーでダウン。ワグナーは立ち上がりながら左肩を押さえてレフェリーにアピール。するとレフェリーはカウント8で止めた後、なぜかタイムをコールしてドクターチェックを入れた。再開に応じられなければTKOにすべきところだったが、呼ばれたドクターもエプロンに上がってから手袋を着け始めるなどもたつき、すでに数十秒が経過した後で結局ドクターは続行不可と診断しレフェリーが両手を交差した。

WBCで5位にランクされる25歳のノーマンは29勝23KO1敗2ノーコンテスト。33歳のワグナーは19勝10KO3敗。

この日のメインイベンター、ナヒール・オルブライトに昨年6月、10回判定負けのプロ初黒星を喫しているキーショーンの3歳上の兄、ケルビン・デービス(米国/147.3ポンド)が再起戦。ピーター・ドブソン(米国/147.5ポンド)とのウェルター級10回戦で判定勝利を収めた(99-91、97-93、92-98の2-1)。

長身痩躯のサウスポー、ケルビンの長いジャブに対し、ドブソンがプレッシャーを掛ける展開。しかしドブソンはのっしのっしと歩を進め、いざ近い距離になっても狙いすぎか手数が増えず、ケルビンがサークリングしながら容易にポイントを重ねていく。

単調な展開に対して、デービス兄弟の生まれ故郷ノーフォークの会場からもさすがに5ラウンドあたりからブーイングが聞こえ始めた。しかしケルビンはペースアップどころか逆に手数が減り、中盤以降はドブソンが距離を詰めて左右フックを上下にヒットする場面が増えていった。最終回も展開は変わらずにゴング、盛り上がりに欠けるフルラウンドを終えている。

採点の割れ方からも、デービスは地元で幸運だったと思える。29歳のデービスは16勝8KO1敗。35歳のドブソンは17勝10KO4敗。

WBO北米フェザー級王座決定戦はヤン・サンタナ(ドミニカ共和国/125.6ポンド)がクリスチャン・クルス・チャコン(メキシコ/125.9ポンド)に10回判定勝利し、新王者となった(3対0/96-94、97-93、98-92)。判定コールで大きなブーイングを浴びた26歳のサンタナは17戦全勝13KO。健闘空しく敗れた29歳のチャコンは24勝12KO8敗2分。

キーショーンの2歳下の弟、キオン・デービス(米国/153.3ポンド)はエドウィン・ヒューメインJr(ハイチ/155.4ポンド)に6回判定勝利(60-54×3)。24歳のデービスは5戦全勝3KO。25歳のヒューメインは9勝7KO3敗。

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