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末吉大が圧巻12連勝、石本康隆は激戦KO勝ち

2017年7月18日 20時43分

 「第563回ダイナミックグローブ」が18日、後楽園ホールで行われ、初メインを務めたWBO世界S・フェザー級12位の末吉大(帝拳)がフィリピン同級6位ネルソン・ティナンパイに3回KO勝ち。セミでは前日本S・バンタム級王者の石本康隆(帝拳)がフィリピ同級13位のアルネル・バコナヘに7回KO勝ちした。

末吉は強烈な左ボディ1発で試合を終わらせた

 この日のダイナミックグローブは、試合の模様が場内北側に設置されたスクリーンに映し出され、メインとセミは入場シーンも観客に披露された。

◇132ポンド10回戦
末吉大(帝拳)[KO3回2分32秒]ネルソン・ティナンパイ(比)
 末吉は鋭いジャブを突いて出入りのボクシング。ティナンパイは距離を詰めて打ち込もうとするが、末吉はこれを楽々とかわし、2回から右の強打も打ち込んでいく。3回、右から左ボディのコンビネーションを打ち込むと、これがきれいに決まってティナンパイが悶絶。10カウントとなった。

 日本ランキング2位の末吉は15勝10KO1敗。「いまのチャンピオンは尾川さんですぐにはできないかもしれなけどベルトがほしい」とアピールした。ティナンパイは12勝5KO5敗1分。

7回に怒涛の攻撃で試合を決めた石本

◇124ポンド10回戦
石本康隆(帝拳)[KO7回2分38秒]アルネル・バコナヘ(比)
 2月に久我勇作(ワタナベ)に2回TKOで敗れて王座を失った石本の再起戦。身長で上回る石本は初回から右ストレート、左フックを打ち込むが、バコナヘの右アッパー、右ストレートもなかなかタイミングがいい。2回にバッティングで石本が眉間をカットすると、バコナヘのパワフルな右がヒット。さらに右、左フックを決め、石本は劣勢に立たされた。

 3回もバコナヘのコンビネーションを浴びた石本は4回から圧力を強めて巻き返しを図る。5回には右ストレート、左ボディブローを決め、バコナヘはペースダウン。さらに石本はボディ攻め、クリンチ際のパンチなど、勝利への執念を見せてペースを引き寄せた。7回、激しい打撃戦に突入すると、石本の左ボディから右のコンビネーションでバコナヘがダウン。立ち上がった比人に再びボディを決めて10カウントを聞かせた。

 技術と気迫で試合を制した石本は30勝9KO9敗。35歳にして健在ぶりをアピールした。マイクに向かって「打ち終わりを狙われて見るボクシングになったのが反省点。最後はボディが効いていたので決めようと思った」と試合の感想を述べた。バコナヘは8勝6KO3敗。  

大野と塚田の再戦は負傷ドロー

◇L・フライ級8回戦
大野兼資(帝拳)[負傷引き分け4回1分14秒]塚田直之(セレス)
 日本L・フライ級8位の大野と9位の塚田は14年6月に対戦し、このときはサウスポー大野が2-1判定で勝利した。3年ぶりの再戦は塚田が圧力をかけて右を打ち込み、大野が左カウンター、右フックで迎え撃つ展開。互いに譲らず迎えた4回、偶然のバッティングで大野が額を、塚田が右目上をカットし、大野の傷が深くて試合終了となった。大野は11勝6KO2敗1分。塚田は8勝3KO3敗4分。

梶はデビューから8連勝マーク

◇S・フライ級8回戦
梶颯(帝拳)[KO2回1分57秒]レナン・ポルテス(比)
 2016年全日本新人王で、日本S・フライ級11位の梶に対し、長身でリーチのあるポルテスはジャブ、右アッパーで距離を取るボクシング。攻めあぐねていたかに見えた梶は2回、ポルテスをコーナーに追い詰め、強烈な左ボディブローを叩き込み、ポルテスを悶絶させた。梶はデビューから8連勝(7KO)。昨年9月、堀池雄大(帝拳)戦の判定負けに続き日本で連敗となったポルテスは9勝5KO5敗。

◇S・バンタム級6回戦
舟山大樹(帝拳)[2-1(58-56、58-57、57-58)]小山内幹(ワタナベ)

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