2018年12月22日土曜日

辰吉寿以輝10連勝 父丈一郎「少しは成長してきた」
大沢宏晋は再起戦でWBA7位に勝利

 大阪帝拳ジム主催の第78回ドラマチックボクシングは22日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第二競技場で行われ、メインのS・バンタム級8回戦は、辰吉寿以輝(22=大阪帝拳)が平島祐樹(31=三松スポーツ)に3回TKO勝ち。デビュー10連勝(7KO)を飾った。

 セミのフェザー級10回戦は、日本フェザー級6位、大沢宏晋(33=ロマンサジャパン)がWBA・S・バンタム級7位、ベルマー・プレシアド(30=コロンビア)に9回KO勝ち、4月に元WBA同級王者、久保隼(真正)に敗れて以来の再起を飾り、世界ランキング復帰を確実にした。

◇S・バンタム級8回戦
辰吉寿以輝(大阪帝拳)[TKO3回2分39秒]平島祐樹(三松スポーツ)

 辰吉は練習を重ねている左ジャブを開始から的確にヒットして主導権を奪った。ジャブからのストレート決まり、平島を防戦に追い込み、右ストレートでダウンさせた。

 さらに攻勢を続け、ジャブでのけぞらせるシーンも。1回終了直前に狙い済ました右フックが平島のアゴをとらえて、平島をキャンバスに這わした。ここは平島がなんとか立ち上がった。

 平島はボディブローで反撃を試みるも、辰吉の圧力が勝り、3回には右ストレート、左フックを打ち込まれて後退。辰吉がここぞと連打を浴びせると主審が割って入った。

 辰吉は「相手はダウンしたことがないと聞いていましたが、倒して勝ててよかった。来年はランキングに入りたい」と語った。

 リングサイドで見守った元世界王者の父丈一郎は「左はよかった。少しは成長してきたかな。辰吉のブランドと戦うのはしんどいと思うが」とこの試合はまずまずの合格点をつけた。敗れた平島は「辰吉の左はスピードがあったし、パンチが硬かった」と勝者をたたえていた。平島は9勝3KO3敗1分。

◇フェザー級10回戦
大沢宏晋(ロマンサジャパン)[KO9回2分33秒]ベルマー・プレシアド(コロンビア)

 世界ランカーを再起戦の相手に選んだ大沢はジャブからのボディ攻撃で押し込んだ。プレシアドは左フックを強振して大沢の接近を阻む作戦に出たが、上体を振って前に出る大沢を持て余し気味。

 4、5回と大沢のボディが決まり、プレシアドは足を使って逃げ回り、大沢が打ち込むとクリンチでなんとかしのいだ。しかし、8回、大沢の右ショートストレートがカウンターでヒット。真っ直ぐ下がったプレシアドに連打を浴びせてダウンを奪った。プレシアドのダメージは大きく、9回に大沢が連打を浴びせると、陣営から白いタオルが投入された。

 大沢は「これで今年、久保に負けた分はチャラでしょう。来年はもう一度でっかい舞台で勝負します」と世界再挑戦を見据えた。大沢は34勝20KO5敗4分、プレシアドは18勝11KO2敗1分。

◇ライト級8回戦
酒井孝之(協栄)[TKO5回2分58秒]アンポン・スリヨー(タイ)

◇S・バンタム級8回戦
堤本京介(大阪帝拳)[KO1回1分17秒]アヌラック・マドゥア(タイ)