2019年4月27日土曜日

佐伯霞がプロ4戦目で世界王者に 多田は挑戦権獲得

 WBO女子世界ミニマム級王座決定10回戦は27日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第二競技場で行われ、WBO女子アジアパシフイック・ミニマム級王者、佐伯霞(23=真正)がエリザベス・ロペス(27=メキシコ)を6回TKOで下し、昨年5月のプロデビューから4戦目で世界タイトルを獲得した。

元トップアマから世界王座を獲得した佐伯

 佐伯は小学生からキックボクシングに取り組み、中学生3年だった2012年の第1回世界ジュニア48キロ級で優勝。同年12月に全日本女子選手権L・フライ級でも優勝した。

 五輪を目指して近大ボクシング部に入部したが、3年で中退して18年3月に真正ジムに入門。アマ通算35勝9敗、プロは4勝3KO。

 セミのWBC女子世界ミニマム級挑戦者決定10回戦は、WBO女子ミニマム級タイトルを返上した多田悦子(38=真正)がOPBF女子シルバー・ミニマム級王者、カナヤラット・ヨーハンゴー(20=タイ)を7回TKOで破り、女子初の4団体王座獲得へ前進した。

この日の佐伯(右)は右が光った

◇WBO女子世界ミニマム級王座決定10回戦
佐伯霞(真正)[TKO6回1分5秒]エリザベス・ロペス(メキシコ)
 佐伯が鮮やかな右ストレート一発でチャンピオンベルトを獲得した。佐伯は開始ゴングから左ジャブをよく出して、ロペスの接近を阻んだ。ロペスは低い姿勢からオーバーハンドのフックを狙うも、佐伯のフットワークに宙を切った。

 ペースを握った佐伯は5回、左ジャブを顔面に突き刺して、両手をつかせるダウンを奪う。巻き返しを図るロペスは6回、ボディ狙いに切り替えて、強引に前進を図った。そこに佐伯の右ストレートがクロスカウンターでロペスの顔面に命中。倒れた瞬間に右足首をひねったロペスは立ち上がれず、苦悶の表情を浮かべ、主審がカウントの途中で試合をストップした。

 佐伯は「相手のパンチが強かったが、距離を保ってしっかりパンチを打つことを心がけた。トレーナーの与那覇さんと右ストレートを合わせる練習をしてきて、うまく手が出たが、スコンと当たった感じで、手ごたえはそれほどなかった。軽量級だが、パンチに威力があるのかなと自信を持った。もっともっと練習します」と強い世界王者へ意欲をのぞかせた。

 3人の男児がいるママさんボクサーのロペスは「スピードもパンチ力もあった」と完敗を認め、抱きかかえられて病院へ直行した。

多田(左)は実力差を見せつけて完勝

◇WBC女子ミニマム級挑戦者決定10回戦
多田悦子(真正)[TKO7回59秒]カナャラット・ヨーハンゴー(タイ)
 多田の完勝だった。気負い気味に開始からパンチを打ち込み、20歳と若いヨーハンゴーを後退させた。時折、ヨーハンゴーは右ストレートを返そうとするが、多田の勢いが上回った。

 7回にニュートラルコーナーに詰めて連打を浴びせたところで、主審が試合を止めた。WBC女子王座に臨むことになった多田は「WBCの王者(ティナ・ルプレッチェ=ドイツ)はめちゃくちゃ強いですが、ぶちのめしにいきます」と女子初の4団体制覇へ気合いを込めた。

◇女子127ポンド6回戦
藤原芽子(真正)[TKO2回48秒]アラサー・ニムノイ(タイ)


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