2013年11月20日水曜日

佐藤洋太引退式「ボクシングはロマン」

 前WBC世界S・フライ級王者で、5月にタイで王座から陥落した佐藤洋太(協栄)の引退式が20日、後楽園ホールで行われた。協栄ジムOBの渡嘉敷勝男、佐藤修、坂田健史の元世界王者のほか、親交のある元JUDY AND MARYのギタリストTAKUYAさんらが見守る中、佐藤は引退のテンゴングを聞いた。

佐藤洋太引退式(ボクシングニュース)

テンゴングを聞く佐藤。大勢のファンに送られた

 趣味のスケボーに乗って登場した佐藤は、前WBA世界同級王者の河野公平(ワタナベ)と3ラウンドの引退スパーリングを行った。現役時代と変わらぬ体型の佐藤が右ストレートやアッパーをバシバシ決めると、11年の日本タイトル戦で佐藤に負けている河野もヒートアップ。佐藤をコーナーに追い込んで連打を浴びせるなど“ガチンコスパー”で客席を沸かせた。

佐藤河野スパー(ボクシングニュース)

軽快なスパーに「まだやれ!」の声もとんだ

 スパーリングを終えた佐藤は「引退式がこんなにこっぱずかしいものだとは思わなかった」と苦笑いを見せなながら、ファンや関係者に感謝の言葉を述べた。また「世界チャンピオンは1人でいいとずっと思ってきた。日本のボクシングはもっと誠実にやってほしい。ボクシングは何だ『ビジネスだ』という答えは違うと思う。若い人にボクシングは何だと聞かれたら『ロマンだ』と答えてほしい」とアピール。現役時代から口にしていた「正々堂々と強い選手と戦う」という意見に、会場から賛同の拍手が起きた。

 今後は故郷の岩手県盛岡市内に焼き肉店を出店することが決まっており、現在は準備で大忙し。「人生はこれからも戦い」ということで店名は「チャレンジャー」にする予定だという。

◇58.5kg8回戦
松崎博保(協栄)[引き分け1-1(78-74、76-77、76-76)]ズリカンナン(レイスポーツ)
 元ランカーのズリが日本S・フェザー級2位の松崎を苦しめた。サウスポーのズリに対し、松崎は右ストレートを決めて優勢に見えたのは2回まで。3回に入るとファイタースタイルで中に入ってくるズリのボディ攻撃に手を焼いた。松崎は後半に入るとカウンターで応戦。ズリがペースダウンしたこともあり、試合はドローに終わった。

◇53kg8回戦
松山真虎(ワタナベ)[3-0(79-73×2、80-72)]中村雅敏(協栄)