15日、神奈川・横浜BUNTAIで開催された『U-NEXT BOXING5』のメインイベント、WBA世界バンタム級挑戦者決定10回戦は、4位の増田陸(帝拳)が元世界5階級制覇で1位のノニト・ドネア(比)に8回1分12秒TKO勝ちし、同級王者堤聖也(角海老宝石)への挑戦権を獲得した。

ドネアに左ストレートで攻める増田㊧
互いに右へと小さく回りながら、前の手の駆け引きでスタートするが、右をリードに使い、左フックを狙うドネアに対し、増田はこれをしっかりと空振りさせて、徐々に左ストレートをヒットさせていく。
増田は一見すると動きが少ないが、長い腕でしっかりとドネアの強打をカバーし、小さなステップを丁寧に使ってドネアの強打の間合いを外し続けた。
流れの悪さを察知したドネアは前に出る圧を徐々に強めるが、増田はこれを受け流す。ドネアがロープを背負いつつノーガードで誘っても、増田はこれを無視して乗らない。増田は行き過ぎず退き過ぎずの絶妙な距離をキープして、シャープな左を的確にヒット。ドネアの右目上を切り裂いた。
6回、ドネアのドクターチェックからの再開後、増田は試合を決めにかかったが、ここでドネアも右をヒット。ドネアにとって、これが最大の一撃でチャンスだったかもしれない。しかし、いったん距離をとって立て直しを図った増田は、7回終盤にワンツーをクリーンヒットしてダウンを奪うと8回、左を立て続けにヒット。ここでドネアのコーナーからタオルが投げ込まれた。
王者堤への挑戦権に加え、かつて日本王座戦で敗れた雪辱の機会を獲得した増田(28歳)は10勝9KO1敗。昨年12月、堤に喫した敗戦以上に完敗だったドネア(43歳)は43勝28KO10敗となった。


