S・フライ級吉田京太郎、L・フライ級亀山大輝のワタナベジム2人そろって王座奪取 

14日、東京・後楽園ホールで行われた「ダイヤモンドグローブ」は、タイトルマッチ2試合ともに新チャンピオンが誕生。メインイベントのOPBF東洋太平洋王座決定&日本S・フライ級タイトルマッチ10回戦は、日本1位・OPBF5位の吉田京太郎(ワタナベ)が日本王者でOPBF2位の山口仁也(三迫)に97-93、97-93、94-96の2-1判定で制した。山口は日本王座2度目の防衛ならず。

セミファイナルの日本L・フライ級タイトルマッチ10回戦は、2位の亀山大輝(ワタナベ)が王者川満俊輝(三迫)に96-94、96-94、97-93の3-0判定勝ち。川満は初防衛に失敗。

昨年4月の王座決定戦(山口の3-0判定勝ち)以来の再戦で、吉田が雪辱を果たした。初回、いきなり豪快な左アッパーで山口の顔を突き上げた吉田は、右ストレートを上下に差してリード。左ジャブを内外に通す上手さも見せて好スタートを切った。

左を打ちながら距離を詰めたい山口だが、吉田の距離の取り方が巧み。左ボディーフックもタイムリーにヒットした。

4回、吉田の右ストレートで鼻血を流した山口は、接近戦からの連打で挽回にかかるが、吉田はアッパーを使ってサイドへ回り込み、力感なく打つ右ストレートで山口を迎え打った。5回終了時の採点は48-47、49-46、50-45でいずれも吉田がリード。

前に出て猛然と連打を繰り出し反撃に出る山口に対し、吉田は迎え打ち、左フックや右ショートのカウンター、右アッパーをヒットする。ひたすら前に出て挽回を図りにかかる山口を、吉田はゆらりとサイドへ回り込んだり、体をスッと寄せたりといなしつつ、派手さはないが的確なショートカウンターを放ち続けた。

王者山口にとってチャンスだったのは9回。右フックのクリーンヒットを重ね、左ストレートを上下に打ち込んで吉田の動きを鈍らせ、はっきりとリードを奪う。だが、ここをしのいだ吉田は最終10回、ゴールが見えたことも手伝って連打を返し、山口の猛追を振り切った。

「最高に嬉しいです。(山口は)プレスが強いけど、なんとかさばくことができた。今回がまぐれじゃなかったと思ってもらえるように、しっかりと防衛していきたい」と新チャンピオン吉田(28歳)。大きなことを言わず、足場固めを求めるこの冷静さも勝利につながった要因だろう。8勝4KO4敗。猛追したものの及ばなかった山口(26歳)は初黒星。7勝2KO1敗1分。

■代役亀山が殊勲
1位の磯金龍(大橋)の負傷キャンセルにより代役挑戦となった亀山が、2023年4月の王座挑戦(WBOアジアパシフィック・フライ級=12回引き分け)以来、2度目のチャンスをものにした。

上体を左右に振りながら左ショートをヒットさせたサウスポーの亀山に、川満はどっしりとした構えから左右の重いボディーブローで押し込み右フックを叩き込む。2回からは早くも殴り合いの様相。川満は前に出て重い左右フックで圧力を与えにかかるが、亀山の手数は倍以上。中でも右フックのヒット数で上回り、川満の左目付近は早々に腫れをみせた。

5回終了後の公開採点は48-47、48-47、49-46と亀山がリード。これを聞いた川満も手数を増して前進を強めるが、必死の亀山の手数は止むことがない。7回、川満の左フックがヒットするが、亀山はロープを背負いながら連打をやり返す。

最後の最後まで決定打を打ち込めない川満に対し、序盤からのオーバーペースもなんのその、連打の回転を止めなかった亀山が元気に終了ゴングを聞いた。

世界ランカー(WBC7位・IBF11位・WBA13位・WBO14位)でもあった川満に勝った亀山(29歳)は、「今日の内容では世界なんて言えないけれど、少し休んで練習を始めて世界を目指したい」と宣言。13勝3KO8敗2分。被弾多くダメージが心配な川満(30歳)は12勝8KO3敗。

◆S・フェザー級8回戦
佐川遼(三迫)[TKO3回1分40秒]原優奈(真正)
元日本王者(佐川=フェザー級、原=S・フェザー級)同士の対戦はワンパンチKOに終わった。

中間距離が得意、決定打は右ストレートという共通点を持つ両者は、左ジャブの差し合いでスタート。佐川が右ショートボディーを使えば、原は左フックをねじ込む互角の展開。出だしは硬さが窺えた原の上体が徐々にほぐれ、攻めのリズムを握り始めたと思われた矢先、佐川の強烈な右ストレートがヒット。前のめりに倒れた原を見て、レフェリーがノーカウントで試合を止めた。

OPBF7位・日本2位の原を下したことでランク返り咲きを濃厚とした佐川(32歳)は14勝9KO5敗。原(31歳)は14勝8KO5敗3分。

◆S・フライ級8回戦
中川健太(三迫)[KO3回50秒]上野永吉(花形)
世界ランカー(IBF8位・WBA12位・IBF12位)中川が、ノーランカーの上野を連打で仕留めた。

サウスポー同士の一戦は、上野が左右フックを叩きつけて元気よく迫り、中川が煽られるシーンも何度かあったが、3回、中川が右フック3連打から左ボディーを刺すと上野ダウン。立ち上がったものの、テンカウントが数えられた。中川(40歳)は28勝15KO5敗1分。上野(24歳)は7勝2KO4敗2分。

◆東日本新人王S・フェザー級4回戦
大和総支配人(協栄)[TKO1回46秒]前田康佑(横浜さくら)

◆東日本新人王S・バンタム級4回戦
田島一輝(渡嘉敷)[判定2-0(39-37、39-37、38-38)]佐々木凱理(湘南龍拳)

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