現地時間6日、これまで米国ラスベガスの『UFC』の自社スタジオ、メタ・アペックスでのみ開催されてきた『ZUFFA BOXING 07』が英国初上陸。興行は英国ドーセットのボーンマス・インターナショナル・センターで行われ、メインイベントのクルーザー級10回戦は、元WBO同級王者のクリス・ビラム=スミス(英国/200ポンド)がライアン・ロジッキ(カナダ/200ポンド)に7ラウンド終了TKO勝ちを収めた。

フィジカルの強さを前面に出すスタイルを持つ両者の対戦は、ランキングからみて主要4団体の王座決定戦でもおかしくはない一戦。
ボーンマスで育ったスミスを大歓声が後押しする初回、ロジッキは気後れせずガンガン攻め込み、クリンチ際でラフになったところをマーク・ベイツ(英国)レフェリーから注意される。早くも左まぶたをカットしたロジッキは2ラウンドも前進、揉み合いのなか再び頭をこすり上げて減点1が科された。
3ラウンド、スミスの右フックがアゴにヒットし腰がガクンと落ちたロジッキだが、効いている様子ながら前進を止めない。4ラウンドはスミスをロープ際に押し込み左右フックをねじ込むなどポイントを取り返した。
5ラウンドも前進を止めないロジッキだが、頭を突き出しながら左右フックを振り回すため、スミスのパンチをモロに浴びる。しかし攻めの姿勢を崩さず、スミスの被弾も増えていく。右まぶたもカットしたロジッキは6ラウンドもぐいぐいと前進。ロープを背にし有効打数で劣るなか、スミスは終了間際に右フックをヒット。ぐらついたロジッキをさらに左右フックで好打したところでゴングが鳴った。ロジッキはフラつきながらコーナーに戻った。すると出血量も考慮したセコンドがインターバル中に棄権を申し出て終了となった。
35歳のスミスは22勝14KO2敗。WBCとIBFで3位、WBA4位、WBOでも5位にランクされている。一方、31歳のロジッキは21勝20KO2敗1分。WBCでは1位、WBA10位、IBFでも13位につけていた。
■クラーク大逆転
セミファイナル、クルーザー級10回戦は元世界ランカー同士の対戦。元IBO同級王者のジャック・マシー(英国/200ポンド)がチーボン・クラーク(英国/199.5ポンド)に逆転の7ラウンド1分24秒TKO負けを喫した。
初回、上背で勝るマシーがジャブ、ワンツーを出しポイントをあげるが、2ラウンドは距離を詰めたいクラークがヘッドスリップを混ぜてボディーをねじ込む。4ラウンド2分過ぎ、マシーが右をテンプルに打ち込みクラークがゴロンとダウン。立ち上がったクラークだがダメージは深く、マシーの左アッパーで2度目のダウンを喫した。
マシーの追撃でボブ・ウィリアムス(英国)レフェリーが割って入る仕草も。しかしなんとかゴングに逃げ込んだクラークは5ラウンドに右をアゴに打ち込むなど反撃。迎えた7ラウンド序盤、クラークの右フックがアゴにヒットするとマシーが崩れ落ちるようにダウンだ。立ち上がったマシーにクラークが猛然とラッシュすると、マシーは防戦一方となり、最後は青コーナー前で連打を浴びてレフェリーストップ。逆転のTKO劇となった。
東京五輪ヘビー級ベスト16の35歳、クラークは12勝9KO2敗。33歳のマシーは23勝13KO4敗。
セミセミのミドル級10回戦。リー・カトラー(英国/163ポンド)とアーロン・サトン(英国/163ポンド)による一戦は、カトラーが3ラウンド31秒TKO勝利。
3ラウンド早々、サトンが左を出したところへカトラーがそのパンチを巻き込むように右を出すとサトンが唐突に倒れこみダウン。サトンは左肩を脱臼した様子で、左手を上げられず痛みに耐えながら立ち上がった。サトンはカウントを数えるレフェリーに続行をアピールしたものの、リース・カーター(英国)レフェリーはそれを認めずTKOとしている。30歳のカトラーは16勝8KO2敗。28歳のサトンは19勝3KO3敗。

