現地時間29日、米国のカリフォルニア州にあるガレン・センターにて、プロボックス・プロモーションズ主催興行が開催。メインイベントのWBC暫定スーパーミドル級タイトルマッチは、暫定チャンピオンのレスター・マルティネス(グアテマラ/167.2ポンド)が同級4位のルカ・プランティッチ(クロアチア/167ポンド)に10回2分23秒TKO勝利。暫定王座を守った。

プランティッチを攻めるマルティネス㊨ photo/ProBoxTV
3月、WBC8位のイマヌエル・アリーム(米国)を下し、暫定ながらグアテマラ初の世界チャンピオンとなったマルティネスの初防衛戦。初回は米国デビュー戦でもあるプランティッチが積極的に攻めてラウンドをつくった。前進を続ける挑戦者にマルティネスは冷静に対応し、3ラウンドには左アッパーを返す。
その後もマルティネスはロープを背にしながらも徐々に有効打を増やし、プランティッチはダメージを溜めていった。懸命に前進するプランティッチに対し、8ラウンド開始直後にレイ・コロナ(米国)レフェリーはドクターチェックを入れた。
迎えた10ラウンド、プランティッチの足が揃ったところへマルティネスのジャブが入って尻もち。苦笑いを見せながらダウンから再開に応じたプランティッチは当然のように前進。しかし残り40秒ほどでマルティネスの右ストレートが浅く入った直後、やや唐突にレフェリーがストップをかけた。蓄積ダメージを考慮したものだろう。
30歳のマルティネスは21勝17KO1分。10月31日に予定される正規王者クリスチャン・エンビリ(フランス)対サウル・アルバレス(メキシコ)戦勝者との統一戦をWBCは指示するのだろうか。一方、ハートの強さは証明した東京五輪ライトヘビー級ベスト16、29歳のプランティッチは13勝10KO1敗。フィリップ・フルコビッチに続き、一晩でクロアチア2人目のチャンピオン誕生とはならず――。

L・ヘビー級のナジー・ロペス勝つ photo/ProBox TV
■ナジー・ロペスKO勝ち/比国のミンドロはオカンポに初黒星
WBA北米とWBOラテンのライトヘビー級タイトルマッチは、二冠王者でWBA4位、WBO14位のナジー・ロペス(米国/175ポンド)がファン・カリージョ(コロンビア/174.6ポンド)に9ラウンド1分3秒KO勝ちで防衛を果たした。
好戦的なスタイルで人気上昇中のロペスはサウスポーのカリージョに対し、左手を動かしながら積極的に前進。カリージョもロープづたいに動き、右手を前に出しながら持ち味の強打を狙う展開となった。
手数はロペスが優勢ながら5ラウンドにはロペスの右が流れたところでカリージョの左が浅くヒット。6ラウンドもカリージョの左ストレートを顔面に食ったロペスだが、7ラウンドにはいきなりの右を返す。
そして9ラウンド、ロペスの右ボディーアッパーでカリージョが倒れこみ悶絶、ロペスはKOと思いコーナーに駆け上がるが、レフェリーの裁定はローブロー。カリージョが苦悶の表情の休憩中に会場ではスロー映像が流され、ロペスのパンチは低くもなく見事なボディーショットと判明した。会場に怒声と歓声が沸き起こるなか試合は再開されたが、ラウンド終了後にレフェリーがローカルコミッションに確認し、10ラウンド開始のゴングが鳴るとタイムが掛かる。コミッションはビデオ判定の末、レフェリーと協議すると、やはり9ラウンドのボディーでKOという結論に至った。
全勝対決を制した26歳のロペスは17戦全勝14KO。IBF10位、WBC11位にもランクされている。敗れた33歳のカリージョは15勝11KO1敗。こちらはWBA9位、WBO15位につけている。なお井岡弘樹ジム所属として日本で試合経験を持つパブロ・カリージョは4歳上の兄。
ミドル級10回戦。現在、米国にホームを移しているウェルジョン・ミンドロ(フィリピン/163.6ポンド)が元WBC米大陸スーパーウェルター級王者のカルロス・オカンポ(メキシコ/165ポンド)と対戦し、9ラウンド1分59秒KO負けを喫した。
前日の計量でオカンポは体重超過。ファイトマネーの20%を支払うペナルティが科されていた。スタートから手数の少ない両者によるペース争いだったが、どちらも踏み込んで打つスタイルとあって初回からたびたびバッティングが起き、3ラウンドにはオカンポの右眉から出血が始まった。
オカンポはジャブを突きながら立ち位置を変えるのに対し、ミンドロは左の差合いで分が悪いと感じたか、ブロックしながら距離を詰めることを優先するあまり手が出ず後手に回る印象。5ラウンドにはミンドロが踏み込んだところにオカンポの右アッパーがヒット、ペースは徐々にオカンポへ流れていく。
8ラウンド、オカンポのワンツーでミンドロが後退。迎えた9ラウンド1分過ぎ、右を打ちに行ったミンドロにオカンポの右がモロにカウンターとなってクリーンヒット。ダウンしたミンドロは立ち上がったものの、コーナーから棄権の申し出がありTKOとなった。
30歳のオカンポは39勝27KO4敗。一方、アメリカ6戦目で初めてネームバリューのある選手とのマッチアップとなったWBCミドル級38位、フィリピン・スーパーウェルター級1位の26歳、ミンドロは17勝16KO1敗1分。このミンドロは3年前に井上岳志とタイトルマッチで引き分けた選手。
昨年5月、ラスベガスで井上尚弥(大橋)からダウンを奪い、一躍名をあげたWBCスーパーバンタム級2位のラモン・カルデナス(米国/122ポンド)が10回戦で登場し、WBAスーパーバンタム級12位のレオナルド・カリージョ(コロンビア/121ポンド)に10回2-1判定勝ち(96-94、98-92、93-97)。30歳のカルデナスは28勝15KO2敗、33歳のカリージョは20勝9KO2敗1分。
WBCインターナショナル・ライト級タイトルマッチはチャンピオンでWBC11位のジョーダン・ホワイト(米国/135ポンド)がWBC20位のルイス・トーレス・バレンスエラ(メキシコ/134.8ポンド)に9ラウンド1分40秒TKO勝利で、王座を防衛した。29歳のホワイトは21勝13KO2敗。24歳のバレンスエラは22勝13KO2敗。


