岡本恭佑が凱旋防衛成功 殿本恭平を4回TKO

30日、福岡県北九州市小倉の西日本総合展示場・中ホールで「Honki Battle2」が開催され、メインイベントの日本フェザー級タイトルマッチ10回戦に登場した地元の王者岡本恭佑(HKスポーツ)は、1位・殿本恭平(勝輝)に4回2分5秒TKO勝ち。3月に決定戦で獲得した王座の初防衛に成功した。

4回、殿本をキャンバスに沈めた岡本

「(内容的には)全然ダメでした。緊張というより気負いが大きかった」と頬にしわを浮かべて悔しがった勝者。前回、嶋田淳也(志成)を見事にコントロールしてみせた足さばきが、この日はなかなか機能しない。自然、得意の左ジャブもシャープさ、威力ともに欠いて、左ボディーから右オーバーハンドを繰り出して接近し、連打を仕掛ける殿本の攻勢に序盤は巻き込まれかけた。

いつの間にか鼻血も流し始めた岡本は、ロープを背負って殿本の連打にさらされる場面も。しかし、持ち前の反射神経とボディーワークを生かして、ハードヒットこそ奪わせず。だが、一時は“らしからぬ”力んだスイング系ブローを空振りし、心の乱れを露呈してもいた。

地元凱旋試合。いいところを見せようと意気込んで空回りし、ズルズルと挑戦者ペースにはまっていくのも“ボクシングあるある”。だが、3回に入って「足の動きからジャブが出始めた」岡本は、左ボディーブローをめり込ませて殿本にダメージを与えると、続く4回、左ボディーへのフェイントから左アッパー一閃。これをまともに食らった殿本は、背中からキャンバスに倒れ込み、辛くも立ち上がったものの足元を大きく揺らしてレフェリーストップとなった。

「こんな内容じゃ世界なんてとても言えない。とりあえずアジアタイトルを目指したい。(OPBF王座決定戦の)大湾(硫斗=志成)と中嶋(一輝=大橋)の勝者と統一戦をしたい。逆にみなさんは誰と戦うのを見たいですか?」とおどけた岡本(22歳)は13勝8KO1敗1分。「試してみたかった」という足を止めての戦いに青さを見せたものの、今後を見据えて経験値を上げた先見の明と、流れを変える底力は只者でなさを感じさせた。

清水聡(OPBF、7回TKO負け)、カン・ジョンソン(OPBFシルバー、10回判定負け)、阿部麗也(日本、10回判定負け)に続き4度目の王座挑戦も実らなかった殿本(31歳)は17勝9KO6敗2分。

比国のベテランを制した平野㊧

■平野はヘラルドに負傷判定勝ち
セミファイナルのS・バンタム級8回戦は、日本S・バンタム級11位平野岬(三松スポーツ)がフィリピン・フェザー級5位マーク・アンソニー・ヘラルド(比)に8回30秒、3-0(78-74、80-72、79-73)の負傷判定勝利した。

身長に優る平野はスタンスを広く取りつつ左ジャブ、ワンツーを伸ばし、左リターンを狙うサウスポーのヘラルドをスウェーバックでかわす。しかしヘラルドは上体が柔軟で、細かいステップも使い、平野にハードヒットをなかなか奪わせない。平野も懐を深く使いつつスウェーを多用して、ヘラルドに届かせない。ともにディフェンスがよく、クリーンヒットを与えない中、左右を上下に散らし、時折右を浅くでもヒットした平野が主導権を握り続けた。

6回に入り、右ストレートを強く打ち込み始め、7回にはテンポアップし攻勢を強めた平野。最終8回、強い踏み込みから右を深く打ちにいくと、同時にヘラルドも中に入り込み頭同士が接触。たまらず倒れ込んだヘラルドはドクターチェック後にレフェリーがストップ。ここまでの採点でリードしていた平野が勝利した。

3月の前戦で初回TKO勝ちしていた平野(29歳)だが、ベースとなる防御主体のボクシングを貫いて14勝5KO2敗。過去に日本で向井寛史(2回KO勝ち)、井上拓真(12回判定負け)、大湾硫斗(8回判定負け)、富施郁哉(8回判定負け)と戦っているヘラルド(35歳)は40勝21KO16敗3分。

◆S・ウェルター級4回戦
藤井克海(HKスポーツ)[TKO1回1分30秒]奥田晃平(竹原)

◆51.5kg契約4回戦
中村虎太郎(竹原)[引分1-1(37-39、39-36、38-38)]重岡一宰(三松スポーツ)

試合結果(日本語)
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