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注目メキシカン対決はナバレッテに軍配 バルデス大差の判定負け WBO・S・フェザー級V1

2023年8月13日 15時10分

 米アリゾナ州グレンデールのデザートダイヤモンド・アリーナで12日(日本時間13日)行われたWBO・S・フェザー級タイトルマッチは、王者エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)が挑戦者1位オスカル・バルデス(メキシコ)に3-0判定勝ち。2月に決定戦で獲得した王座のV1に成功した。

パワフルに攻めるナバレッテ(右)

 右構えでスタートしたナバレッテは試合のほぼ全般、右で対処した。初回、右で一瞬バルデスのヒザを震わせたナバレッテは3回にも左アッパーを決めて主導権を握る。5回、左フックをねじ込んで反撃ののろしを上げたバルデスだが、右目尻をカット。7回、両者の左強打が交錯。8回にも2人は見せ場をつくり、勝負は終盤に持ち込まれる。

 ここでスパートしたのはナバレッテ。得意のプレッシングで上下に連打を見舞いバルデスを追い込む。10回あたりからバルデスの右目は腫れ上がり塞がってしまう。それでも11回に右を返したバルデスは折れる素振りを見せない。しかし最終回にも集中打を浴びせたナバレッテが116-112、118-110、119-109のスコアで勝利アナウンスを受けた。

モラレス(左)とバレラも祝福

 被弾もあったが、傷一つない顔でラウンドを乗り切ったナバレッテは38勝31KO1敗。途中で右拳を負傷したと言われたが大事には至らないもようだ。右目の腫れと出血が痛々しいバルデスは31勝23KO2敗。控室でメキシコのレジェンド、フリオ・セサール・チャベスになぐさめられた。リング上でメキシカンウォリアーの特製ジャケットをプレゼントされたナバレッテはメキシコ人のビッグネームに一歩近づいた印象だ。

 セミのS・ライト級10回戦はリンドルフォ・デルガド(メキシコ=WBC12位)が同国のハイル・バルティエラに3-0(98-92、99-91×2)判定勝ち。また東京五輪S・ヘビー級銀メダリストのリチャード・トーレスJr(米)がウィリー・ジェイクJr(米)に初回1分22秒TKO勝ちで6勝6KO無敗。Photos by SUMIO YAMADA

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