May
20
Monday

ボクシングニュース | ボクシングビート編集部制作

share

21°C Clouds
Tokyo

Boxing News(ボクシングニュース)

Home > recommend > 堤聖也が日本バンタム級王座V3 新鋭 増田陸との激戦制す 12.26穴口一輝とトーナメント決勝

堤聖也が日本バンタム級王座V3 新鋭 増田陸との激戦制す 12.26穴口一輝とトーナメント決勝

2023年8月30日 21時27分

 日本バンタム級タイトルマッチが30日、後楽園ホール「フェニックスバトル103」でモンスタートーナメント準決勝として行われ、王者の堤聖也(角海老宝石)が挑戦者2位の増田陸(帝拳)に3-0判定勝ち。3度目の防衛に成功した。もう一つの準決勝は穴口一輝(真正)が梅津奨利(三谷大和S)に3-0判定勝ち。両者は12月26日に決勝戦で対戦する。

後半にポイントを集め増田を退けた堤㊧

 これが3度目の防衛戦となる堤が立教大出身のプロ4戦目、サウスポーの増田を挑戦者に迎えた。堤はサウスポーでスタート。堤がよく動きながら出入りを繰り返し、調子の増田はすり足で前に出ながら左強打を狙う。2回、増田の右ジャブが機能し始めた。堤は3回にペースアップ。4回に連打で増田に迫り、打ち合いに引きずり込むと、増田もこれに強気に応じた。堤はパンチで右目の上をカットした。

 5回も激しい打ち合い。堤がコンビネーションで増田に迫る。増田の左がヒットするが、堤のパンチがよりヒットし、チャンピオンが強引に流れを引き寄せようとした。しかし増田も譲らず、5回終了時の公開採点は1人が48-47で堤、2人が48-47で増田を支持した。

増田㊧も最後まで強打のプレッシャーをかけ続けた

 後半に入ると流血が止まらない堤がさらに追い上げていった。増田の打ち終わり、バランスを崩した瞬間を逃さずにパンチをまとめた。増田は懸命に左を打ち下ろすが、打たれ強さを見せるものの被弾が多い。

 堤はペースを上げていった。9回、堤が立て続けにパンチを決めて好機を作るが、増田も踏ん張ってパンチを返す。10回は増田が前に出て攻め、堤も応じて大激戦。両者とも力を出し切って終了のゴングとなった。

 読み上げられたスコアは96-94×2、97-93で堤が支持された。WBA3位、WBC11位、IBF10位にランクされる堤は9勝7KO2分。増田は3勝3KO1敗。

堤聖也の話「思っていた通りタフな試合になった。5回終了時の採点? 4回くらいからそろそろいこうかという感じで、序盤取られても後半はオレのペースになると思った。カットをしっかり直して、穴口選手も上手ないい選手なのでしっかり勝てるように練習したい」

◇バンタム級8回戦
穴口一輝(真正)[3-0(80-72×3)]梅津奨利(三谷大和S)

 もう一つの準決勝は日本4位の梅津と同12位の穴口が激突。スピードのあるサウスポー穴口がアウトボクシングを展開し、梅津が上体を振り、スイッチも交えながら穴口を崩しにかかった。穴口は前の手で梅津をうまく押さえながら、左を上下に打ち分けでコツコツとパンチを当てていった。3回、穴口のパンチで梅津は左目上をカットした。

王者堤への挑戦を決めた穴口㊧

 梅津は懸命にプレスをかけ、ボディ攻撃を見せて穴口に食らいつこうとしたが、穴口のスピードが徐々に上回っていく。中盤から完全にペースを握った穴口は梅津のアタックを外し続け、後半は強いパンチも決めて勝利した。

 23歳の穴口は6勝2KO。25歳の梅津は10勝7KO1敗1分。正式名称「井上尚弥バンタム級4団体統一記念 モンスタートーナメント」は12月26日、後楽園ホールで決勝が行われる。ファイトマネーとは別に優勝賞金1000万円が用意されている。
観衆=1578人

Related article
関連記事